日本選手権トップ8の1枚ざしについてPVが困惑してたけど、1枚ざしをする理由とはなんなのか?考えてみる。

<1枚ざしをする理由>

1.サーチカードがあるから。
まず1番わかりやすい理由がこれ。
今だと緑頂点やFauna Shaman、少し前だと石鍛冶からの装備品サーチがわかりやすい例。

2.1枚引いたら強いけど2枚引いたら弱いから。
例えば神河環境の伝説土地。
伝説ではなくても2枚目は効果がない、効果が薄いから引きたくないってカードは1枚ざしする理由になると思う。

3.長期戦になった時にひけばいいから。
最近はPWや強力なフィニッシャーのおかげでグダることは少ないけど、コントロール対決で試合が長引くと、デッキのカード1枚1枚で勝負を分けることがある。
例えばデッキに1枚墓地のカードをライブラリーに混ぜる系のカードを入れてライブラリーアウトで負けなくするとか。長期戦になったときに試合を決めるようなX呪文スペルを1枚入れておくとか。

4.名前指定系のカード対策のため。
今だと記憶殺し対策でフィニッシャーを散らしたりするよね。とくにフィニッシャーの数が少ないコントロールだと記憶殺し1枚で勝ち手段がなくなってしまう恐れまである。そういうことが起きないときのためにカードを散らすことはよくある(特にサイド後)。

5.相手の立場としてプランが立てづらくなるため。
例えば今の青黒コンだと6マナの黒タイタン(もしくはスフィンクス)がほぼ間違いなくフィニッシャーだと思う。だから相手してる側とすればそれに対処できるなかで最善のプレイしようというプランが立てられる。
具体的には相手がまだ4マナしかなかったら、カウンター構えなくてもおそらくそこまでの脅威は来ないと考えて大きなアクションを起こしたり、Tectonic Edgeで6マナ届かないようにランドを壊したり、ラスがあるからカウンター構えずにアクションしたり。
そんな中で、もしヤソコンみたいにフィニッシャー級のカードが散らされてたらその全てをケアしないといけない。ましてや相手のデッキがわからない状態だったら不用意にフィニッシャーを通してしまうこともあるかもしれない。
1枚ざしってわけではないけどヴァラクートの「緑タイタン」「アヴェンジャー」「罠」もそれぞれの動きが違いすぎてすべてをケアした動きをするのが難しいよね。

6.手札に複数枚来た時に選択肢が増えるから。
例えば黒タイタン4枚をフィニッシャーにしてる場合、フィニッシャー枠のカードを複数枚引いたとしても選択肢は黒タイタンだけ。
けど「黒タイタン」「スフィンクス」「殴打頭蓋」「ソリン砲」をフィニッシャーをしていたら、複数枚引いたときにその枚数だけ選択肢がある。つまりその場その場で一番良いカードをプレイできる。

7.特定の相手にしか効かない、もしくは特定の相手には効かないから。
Disfigure、Doom Blade、Go for the Throat、Consume the Meek、Black Sun’s Zenith、Dismember
今黒の除去はたくさんあるけどそれぞれ効く相手と効かない相手がはっきりしてる。
Doom Blade4枚つんだらVampireとか黒タイタン相手に腐るし、Go for the Throat4枚積んだら鋼とかワームとぐろ相手に腐る。
特定の相手に対して大量に腐るカードが出る構成よりは、どの相手にも1~2枚腐る構成のほうが丸いということで入れるカードを散らして、サイドからそれらを調整する。
コントロールだとこういう調整をしてるデッキが多いように見える。

8.デッキの中に解答が増える。
絶体絶命の状況の中で1枚でもデッキに解答があるか、ないかでは大きな違いがある。だから右手が強い人とか、イカサマで好きなカードが引けるような人はカードを散らすことで様々な状況に対処できるようになる。
世の中には鷲頭みたいに、「本当にこれ引かないと負ける!」ってときに引いてくるような運の持ちぬしがいるから、そういう人は1枚ざししまくればいいと思う。

<結論>
2マナのカウンターだったらNegateがMana Leakを差し置いてメインに採用されることはないし、6マナ域のフィニッシャーにマゴーシのスフィンクスが採用されることはない。けど「ワームとぐろエンジン」と「黒タイタン」みたいに一概にどっちが良いとは言えないようなカードパワーを持ってるものだったら散らしてもいいと思う。
特に今はデッキタイプも多いし「絶対この枠だったらこのカードのほうが強い」って言えないものも多い。だから「メタは読み切ったぜ!」みたいな人以外は散らしてみるのも面白いかもしれない。

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