PV’s Playhouse – From Lincoln to Baltimore
http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-from-lincoln-to-baltimore/

青黒コン
4 Darkslick Shores
4 Drowned Catacomb
2 Ghost Quarter
8 Island
2 Nephalia Drownyard
7 Swamp
2 Grave Titan
3 Snapcaster Mage
3 Black Sun’s Zenith
1 Blue Sun’s Zenith
2 Curse of Death’s Hold
2 Dissipate
2 Doom Blade
3 Forbidden Alchemy
4 Mana Leak
2 Ratchet Bomb
4 Think Twice
3 Tragic Slip
2 Tribute to Hunger
Sideboard
2 Batterskull
2 Bloodline Keeper
1 Dissipate
1 Flashfreeze
1 Go for the Throat
1 Negate
2 Nephalia Drownyard
2 Nihil Spellbomb
1 Phantasmal Image
1 Surgical Extraction
1 Tribute to Hunger


これはホノルルの記事で書いたのとほとんど同じリストだよ。
一番の大きな違いは《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx(MBS)》を《墓所のタイタン/Grave Titan(M12)》に変えたことだ。
ただこれはあまり大きな変更ではなくて、ほとんどの場面においてどちらであっても勝つときは勝つし負けるときは負ける。
Web上ではタイタンのほうが人気で、僕はタイタンのほうが良く見えた。主にカーンのためで、もし相手がスフィンクスの解答にカーンをプレイしてきたら大変なことになるが、タイタンならまだ大丈夫だからだ。
タイタンはとっても良いカードに感じられて、スフィンクスだと負けていた試合はおそらく2回ある(反対にタイタンではなくスフィンクスなら勝ってた試合は0だ)。

1ゲーム目は全く問題なく回すことができる。
唯一人間相手で、2ターン目《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》、3ターン目《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》、そしてなんとかミラクルを処理したあとの《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》のようなマッチは落としてしまうだろうけどね。
まとめると青黒は決してプレイが難しいデッキではなくて、「( 最適なプレイングを?)手に入れること」が困難なデッキだ。ただ一度手に入れると、同じような全てのゲームで同じような動きができる。
もっとも大きなプレイングのコツは、辛抱強くいくことだ。ベンが言うには、もし君が毎ターン2点のダメージを食らっているなら、そのゲームはもうもらったようなものだ。
君のライフ総量はほとんどの相手に対する消耗的なリソースであって、青黒コンはそれを時間を買うことに使っている。そしてその時間で《熟慮/Think Twice(ISD)》や《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》を打ったり、相手の《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》のための十分なマナを用意する。
ほとんどの人が相手のクリーチャーを早く処理しないととパニックになるだろうけれども、ダメージを許容するのはふつうのことで、手札を作りながらそれを処理できるようになるまで待って、次が来てから処理すれば良い。
返しの《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》や《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》で死ぬのならば、《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》で処理しようとしてはいけない。

全てのマッチにおいて、一番技術がいるのが対虫人間だ。厳しいマッチではないけど、もっともプレイングが難しい。
僕はこのトーナメントで3回あたって、結果は6-0だった。だけどそれは運が良かっただけで、それほど良いマッチアップではない(それでも良いマッチだけど)。
注意を怠ってはだめで、手札とボードの存在はライフの総量よりとっても重要なんだ。
例えば相手が虫人間を反転させて、自分は《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》を持っている。だけどマナリークをケアして動くためには9点のダメージを許容しなければならない。
このマッチアップにおいて重要なことはお互いマナが圧迫されることで、相手が21枚の土地だけどこっちはそうじゃない。
例えば返しの《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》で負けるため、相手は自分のターンにスペルをほとんどプレイすることができない。
相手はこっちの《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》を処理できるようになるマナができるまで、決して《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》をプレイできないんだ。
この事実はとってもこのデッキにとって良いことで、なぜならこっちは27枚の土地があるからだ。
そして最終的に呪い/タイタンを《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》をケアしながら打てる8/9マナに到達することができる。
たとえ相手が2枚の《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》を持っていても、それは大きな損害ではない。
なぜならこっちのタップアウトに対して相手ができるアクションはそこまでこっちを困らせることはないからね。
もっとも最悪なのが《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》だけど、相手のボードに何もない理想的な状況ならば、リーク/瞬唱リークでもされない限りそんなことは起きなくて、そもそもこっちが8マナに到達する前に相手が6マナに到達することなんてほとんどない。

対虫人間
-1《雲散霧消/Dissipate(ISD)》
-2《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》
-1《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》
-2《破滅の刃/Doom Blade(M12)》

+2《血統の守り手/Bloodline Keeper(ISD)》j
+1《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》
+1《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》
+2《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》

ときどき島を1枚抜いて、1枚《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》を追加する。

ミラー
-3《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
-2《破滅の刃/Doom Blade(M12)》
-3《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》
-2《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》

+1《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
+1《否認/Negate(M12)》
+1《雲散霧消/Dissipate(ISD)》
+2《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》
+1《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》
+2《血統の守り手/Bloodline Keeper(ISD)》
+2《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》

もし相手が《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》を入れていないのならば、《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》と《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》、《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》/《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》を交換する。

ケッシグ
-3《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
-3《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》
《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》を抜くのは間違いかもしれない。
《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》は《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》を処理するのに最適なカードに感じられるが、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》を処理するために2枚の《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》がほしくなるかもしれない。

+1《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》
+1《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》
+1《否認/Negate(M12)》
+1《雲散霧消/Dissipate(ISD)》
+1《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》
+1《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》

ステロイド
-2《雲散霧消/Dissipate(ISD)》
-1《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》
-2《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》

+1《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
+1《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》
+1《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》
+2《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》

人間
-2《雲散霧消/Dissipate(ISD)》
-1《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》

+1《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
+1《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》
+1《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》

もし明日スタンダードの大会があるのならば、僕は確実に青黒コンをプレイするだろう。だけどそれならば少し変更をする。
最初の変更は3枚目の《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》をメインボードに加えることだ。
このデッキはとても良いデッキで、恐らく多くのプレイヤーがこのデッキをプレイして良い結果を残すだろう。
そしてほとんどコストのかからない小さい変更で、相手に一番効くカードを手に入れることができる。
もし君がジンディのようにできるのならば、4枚目を加えても良いだろう。色のついたスペルをキャストできなくなっても知らないけどね。
今、僕は島と1枚入れ替えてるよ。

あとパフォーマンスの低いカードは《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》だ。
これはミラーマッチで良いカードに見えるけど、これに負ける試合を勝てる試合に変える力はない。とおっっっっても僅差で負ける場合を除いてね。
誰もスペルをプレイしないで、みんな手札に《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》と《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》、そして《雲散霧消/Dissipate(ISD)》をハンドに抱えてる状態で、《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》を打つ気にはなれない。
加えてアグロや虫人間に対しても良いカードではないから、1枚もいらないだろう。(一度ケッシグ相手に9ドローしたときはとっても最高だったけどね)

《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》にも失望させられた。処理したいのにできないことが沢山あったからだ。
例えばジャッキーとの戦いでは、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》から何かを拾ってきて、《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》と《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph(NPH)》の悪ふざけをとめるつもりだった。
けれども他の生物を処理することができなくて、結局《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》を代わりに拾ったんだ。(《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》を持っていたから、彼女がタップアウトすることを望んだ)
だけど人間や虫人間に対してはとっても重要なカードで、1ターン目の虫人間に対してこのカードを持っていなかったときはひどいことになる。
人間に対しては《教区の勇者/Champion of the Parish(ISD)》と《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》を処理することができる。そして全てのマナクリに対して効果的だ。
だから減らすにしても少なくとも2枚は残すだろう。恐らく3枚っていうのは良い数で、おかしいものでもない。
また今は《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》も《破滅の刃/Doom Blade(M12)》より優れているだろう。ゾンビの影響も強くなってるし、ミラーマッチにおいて《墓所のタイタン/Grave Titan(M12)》が採用されるであろうからだ(倒したいやつをなんでも倒せるだろうからサイド後も良いだろうね)。

《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》は悪いカードじゃなくて、とっても良いカードだ。だけど《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》のほうが良いだろう。
対クリーチャーデッキにおいて、ライフゲインができる《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》のほうが欲しくなるし、インスタントタイミングで動けて瞬唱で使いまわせるのはとても重要だ。だけど《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》は対虫人間や同系に対して良いカードなんだ。
ただ《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》は緑のデッキに対して有効だからメタゲーム次第だろう。対ケッシグにおいて《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》や《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》をプレイさせるタイミングを与えずに《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》を処理することができるからね。
今回すなら、2枚の《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》を入れて回すだろう。だけどそれは簡単に間違った選択になりうる。もし《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》を減らしたら、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》も2枚に減らしたくなるかもしれない、特に《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》も減らしたとしたらね。

サイドボードに関しては、3枚目の《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》が欲しくなる可能性がある。
対虫人間においてべストなカードで《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》デッキ、エスパー、リアニメイトにも効く。
また追加の《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》か《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》もほしいね。リアニメイターの影響はとても強くなってるように見えるし、こういったカードはリアニメイトに対してとっても良く効くからね。
《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》のほうがよりパワフルだろう。だけど今プレイするなら瞬唱があるし2枚2枚でいくだろう。だけど3枚1枚より良い理由を説明することはできない。
同系において、《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》を相手の《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》(瞬唱や熟慮を無効化するためじゃなくて摘出効果目的で使用した場合)を効果的に無効化することができるのは面白いね。
あととっても面白かったのが《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》を採用したリアニメイトだ。もしリアニメイトを回してるのなら、このカードは考慮に値するだろう。そしてもし青黒コンを回してるならこのカードもケアしておいたほうが良い。

それと《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept(M12)》は今とっても良いカードだから、2枚くらい入れたくなるかもしれない。
あとは《魔女封じの宝珠/Witchbane Orb(ISD)》だ。《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》も、《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》も、《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》も、(《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept(M12)》も!)封じることができて、ほとんどのデッキが《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》と多分《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》くらいしかこのカードに対処することができない。
そしてこのカードは赤単に対しても刺さる。だけど今このカードは不適切だろう。
このカードを入れるためのスペースを作るとなると、《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》と《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》(これは恐らくメインの《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》と入れ替えになる)、そしておそらく《瞬間凍結/Flashfreeze(M12)》あたりと入れ替えになるだろう。《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept(M12)》を追加することはケッシグに対しても悪くはないからね。
もし赤緑アグロがとってもメジャーになったら、《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》を《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》と入れ替えるだろう。どっちも《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》や《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》を処理できるのに加え、《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》は緑系のデッキに対しては《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》より圧倒的に優れている。なぜなら大抵他のクリーチャーが場にいるし、《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》やリアニメイターに対して良く効くからだ。

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元記事はリンカーンの寒さケアで防寒余裕でした^^とかモダンについてとか青黒コンの対戦レポとか色々書いてあったけど青黒コンの構成とかそのへんの部分だけ訳しました。
ちなみに3/1の記事なんでだいぶメタも変わってるだろうしちょっと古いです。めっちゃ同系メタってるけど今こんな青黒コンいないから。リアニも見ないし。

前環境の最後のほうから現環境の最初のころまでずっと青黒コン回してたけど、たしかに2点クロックなんて放置って感じのデッキだなw
「なんだミラクルか、4点クロックなんてどうでもいいからカウンター温存して錬金術まわそ」ってこともあるし。
基本全部マスカンマス除去だし対処法が限られてるカードが多いから、そもそも全部捌こうとするのが無理だし、適切なカードを適切な対象に当ててかないと簡単に詰んじゃうんだよね。

コメント

ゾヌーリ
2012年3月21日23:34

青黒使ってるので翻訳参考になります。
虫人間だらけだった前環境だと青黒コンが笑えるほど強かったのですが、
メタがぐるぐるしてる今はさばききれなかった1枚、見逃すしかない1枚なんかに
さくっとやられちゃうことが多いんですよね。
前環境より読みや選択により的確さが求めらてくるので、
今勝てる青黒プレイヤーは本当に強いんでしょうね。

naota
2012年3月22日12:26

前環境の最後は他に人間と虫人間とエスパーコンくらいしかいなかったんで青黒コンにとっては天国のような環境でしたねw
今はデッキの構成から細かいプレイ、サイドボーディングまで全て正確にこなさないと勝てない印象です。特にメタが回ってる分どのデッキも構成があまりテンプレ化してなくて、突然想定外のデッキからトラフトが出てきて詰んだり・・・ってことが多く感じました。
そんなわけで俺はもう青黒コンはやめてケッシグで何も考えずにデカブツ叩きつける作業に移りますw

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