サイドボードについてまとめた考察記事を書こうと思ったけどなかなかうまくまとめきれない。しょうがないから今回は思ったことを書き連ねていく。

バントエルフを回していて思ったこと
バントエルフは前環境回していたデッキで、大量のマナクリをMaster Biomancerとかミケウスとかガヴォニーで強化したり重いところを打ったりするデッキ。
このデッキは除去が赤いミッドレンジ系はやりやすいし、対高速ビートではRhox Faithmenderが3/7で出てきたりマナクリが5/5だったりで特別相性悪くはないんだけど、ラス系コントロールが苦手でした。横に並べて強化するデッキだからそりゃラスに弱いよね。
そこで良いサイドカードを探してて、ガラクとかGutter Grimeを試してたんだけどなかなかしっくりこなかった。

・強いカードをさらにちょっと強いカードに変えても意味がない。

もともと高マナ域のカードはコントロールに対して弱くなかったんだよね。
スラーグ牙もコントロールで出されたら嫌なカードだし、ゼガーナも静穏もどれもコントロールにとってめんどくさいカード。
その部分をガラクに変えても、確かにより刺さるかもしれない。けど問題なのはそこじゃない。

バントエルフが対コントロールで弱いのは横に並べて強化する動きが弱いからであって、高マナ域のカードが弱いわけではない。
(Master Biomancerがガラクとかに変わるのは良いけど)横に並べて強化っていう本質的な弱みが改善できてなかった。
思考停止気味に「対コントロールはPW^^」「対ビートは軽い除去^^」とか考えがちだけど、なぜ弱いのかを考えてそこを改善するサイドボーディングをしないとだめだった。

・他の人の成功体験が必ずしも自分のデッキに一致するとは限らない。アーキタイプが異なればなおさら。

理由は2点あって、1つ目はあたりまえだけどデッキのリストが違うということ。

同じアーキタイプでもリストが違うと動きが違ったり、苦手なデッキが違ったりする。
例えばマナクリを4枚採用してるジャンドとしてないジャンドでは初動のスピードが違えば高マナ域に到達する確率も違う。あと人によってマナ基盤が違って出しやすい色そうじゃない色が異なる。当然それに合わせて構成も変わってくれば苦手なデッキも変わってくる。
強いカードっていうのは一部の例外を除いて「○○な状況で○○だから強い」わけで、その○○が異なれば強いカードも変わってくる。他の人が「○○に○○入れたら強かったよ!」って言ってもそれが自分のデッキに当てはまるとは限らない。
(だし、あてはまらないからといってその人を否定もできない。)

2つめはデッキの動かし方が違うということ。問題に対する解決方法は人それぞれで、それは一概にどちらが正解かは決められない。そして解決方法が違う人同士の「良いカード」は全く異なるものになる。

例えばいつかの白青フラッシュは同じアーキタイプでも対ビートのプランが「ラス4積みでコントロールしきる」人と「ラス0で槍とかライフゲインでダメージレースする」人の2種類がいた。そんな中、後者が「対ビートで槍は強いよね、あれ1枚でダメージレース逆転できるし」っていっても前者は「いやいやww対ビートでダメージレースしないといけなくなってる時点できつすぎでしょww」ってなる。
今だと対リアニで墓地対策する人がいたりクローンする人がいたりで分かれてるのがこれに近そう。

まあどっちの理由も連動してて、「こういう構成だからこういう戦略ができる」「こういう戦略だからこういう構成になる」って感じで結局同じこと言ってると思う。
これらの理由で、他人のリストを見て「こいつサイドに○○採用してるよwwwそのカードの弱さに気付いてないのかwww」とかならないほうが良いし、勝ってる人のサイドボーディングだからって何も考えずに真似するのも良くない。

・サイドが変われば動きが変わる。

これはバントエルフがっていうのじゃなくて普段から思うことだけど、デッキのカードが何枚か変わればそりゃ動きが変わる。メインボードの土地バランスやカード同士のシナジーは考えててもサイド後になるとおろそかになってる人が多いと思う。

まずサイド後はマナバランスがおかしくなってるパターン。
例えばバントエルフが「横に並べる動きが対コントロールで弱い」から、「東屋のエルフ抜いてその代わりにガラクを入れた」とする。でもメインボードは東屋のエルフがある前提で重たいところが適度に出せる構成になってるわけで、サイド後に東屋のエルフを抜いて重たいところを増やしてもデッキが綺麗に回るわけがない!
だからといって重たいところを増やすためにサイドに土地1枚入れるのってなかなかできないよね。
あと色的にもサイド後だとタッチカラーのダブシンのカードを採用してたり、それ打てる構成じゃねーだろ!場合がある。

あとデッキの動きが歪むパターン。
メインボードだとこういう動きをして勝つデッキってちゃんと考えてても、サイド後だと「このカードは効く、このカードは効かない」で機械的に入れ替えるだけでデッキの動きがおかしくなってたりする。
俺自身対ビートでとりあえず除去を入れまくったら、除去するだけデッキになってどうやって勝つんだって感じになったことがある。
サイドのカードを入れ替えた上で一度離れてみてみて、1つのデッキとして「これ綺麗に回るのか?」って考えることは大事なんだろうけど難しいよね。RIPみたいな相手に刺さるだけのノイズが入るともうよくわからない。

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こういったことをまとめて、「サイドインする理由一覧」「サイドアウトする理由一覧」でまとめられればサイドボーディングの参考になりそうだと思ったけど意外と綺麗にまとめられなかった。

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