PV’s Playhouse – Born of the Gods Mechanics
http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-bng-mechanics/

やあ!

今日はBorn of the Godsリリースに向けて新しいメカニズムについて話して生きたいと思うよ。tribute、inspiration、そして新しい2色の信心だ。

Tribute

tributeはいわゆる懲罰者メカニズムだ。このメカニズムの最も象徴的なカードがBrowbeatだね。これは2つの君にとって有益な効果、もしくは相手に不利益を与える効果から、相手がどちらかを選択するというものだ。
懲罰者カードはとても評価が難しいカードで、本来の実力より強く見えがちなため使いたがるプレイヤーが多くいる。

1つ目のtributeや懲罰者カードを評価する簡単な方法は、最悪の選択肢がいかに悪いかを見ることだ。
もし最も悪い選択肢がプレイアブルでないのなら、もう片方がどれだけ良い効果であろうとそのカード自体はプレイアブルでない。
なぜなら相手は常に最も悪い選択肢のほうを常に選ぶだけだからね。

よし、例を出すと、緑のプレリリースカードのNessian Wild Ravagerだ。

片方の面は「4GG 6/6 場に出たとき格闘する」。これは見た目上は構築でプレイアブルなカードだね(多分使わないけど)。
もう片方の面は「4GG 12/12」。これは構築レベルではない。だからこのカードを安全に運用するためには、6マナ12/12が本当に欲しい状態にしないといけないんだ。
このケースについてまとめると、仮に“格闘バージョン”がとても良いものだったとしてもそれは問題ではなくて、このカードはとても悪いカードとして評価しなければならない。


また両方の選択肢が良い効果だとしても、そのカードは良いカードだと言うことはできない。これが多くの人を惑わす事柄だ。
Browbeatを例に取ろう。2R 5点火力は素晴らしく、2R 3ドローもとても素晴らしい。「どちらが選ばれても素晴らしいのなら、このカードは素晴らしいカードだ」と思う人もいるだろう。
だがこのカードは素晴らしいカードではない。なぜだろう?これは相手が選択し、そのとき本当にプレイしたい効果が選択できないからだ。
もちろん「2R 5点火力」「2R 3ドロー」どちらも効果的なケースはあるだろう。だが相手がダメージよりドローを優先させた状況を想像してみて欲しい。それならそもそもこのカードが火力だったほうがずっといい。
なぜならその状況においてはカードより相手のライフの総量のほうが重要なんだからね。


効果を選択するということは非常に強力な事柄だ。そのためにIzzet Charmのようなカードは、例え1個1個の効果はプレイアブルでなくても全体としてプレイアブルなカードになっている。
もしIzzet Charmが3つの悪い効果を持っているにも関わらずそれ自体はいいカードであるのならば、それは君が効果を選ぶことができるからだ。
これは裏を返せば2つのいい効果を持っていて相手がその中から選択できるのならば、それは悪いカードだということになる。

ときどき「2つ目の選択肢」をとても強力なものとして見る人がいるけれど、相手の選択肢が増えることは実際は大きな不利益だ。その効果がどんなに強いかは問題ではない。例を出そう。

「相手は2つのうちどちらかを選ぶ。対象のクリーチャーかプレイヤーに2点のダメージを与える。カードを5枚引く。」

この架空のカードはショックより劣っているんだ!多くの試合において、2点ダメージを与えるカードとして運用できるだろう。
ただ特別な状況においてはカードを引く効果が優先される(例えば相手のライフが2のときとか、君のライブラリーの残り枚数が0枚のとき。2点火力で相手のアタッカーを焼かないと負けてしまう盤面など)。
もう片方の効果がいかに強力かなんて問題ではなくて、これは明確に欠点となる。


じゃあ他のtributeカードについてみていこうか。

Fanatic of Xenagos

このカードは面白いね。
なぜならこのカードのベースとなる3マナ3/3トランプルは既に構築レベルだ。僕が考えるにほとんどの状況において4/4で出てくるだろう。
相手がタフネス4のクリーチャーをコントロールしていて、このカードとコンバットしたいと思っていなければね。(このケースにおいても1ターンは4点のダメージをテイクすることになる)
このカードはBoggard Ram-GangやLoxodon Smiterほど良いカードではないが、3マナ3/3トランプルに失望しないようなデッキならばとっても堅実なカードで、次にあげるカードより良いカードだろう。

Flame-Wreathed Phoenix

こっちは別の異なった意味で面白いカードだ。このカードの問題は相手はこのカードを除去したいとき5/5として場に出て、除去したくないとき3/3とほとんど無意味な効果を持つということだ。(なぜなら相手は除去するプランを持っていないからね)
もし相手の除去が4点火力なら、それならいいバランスだね!
このカードは基本的に4マナ5/5として場に出るだろう。これは良いが、もし相手がStormbreath Dragonをコントロールしていればチャンプブロックをひたすら強要させられるだけのカードになってしまう。
このカードを見ることはあるだろうが、他の多くの懲罰者カードのように最初の印象よりずっと弱いと思うよ。

Pharagax Giant

5マナ5/5は構築レベルじゃない。


Inspired

Inspiredはパーマネントがアンタップしたときに誘発する効果だ。どうやってタップしたか、どうやってアンタップしたか、そして何回誘発したかは問題ではない。

Pain Seer

このカードは明確にDark Confidantと比較される。
Dark Confidantはただそこに居るだけで勝利できるがこのカードはそれができない。
その欠点の埋め合わせとして誘発のタイミングをコントロールすることができる。もし君のライフが1なら、タップしなければいい。
このカードはとても堅実なカードで、プレイされることになるだろう。もし黒プレイヤーがPack Rat以外の2マナ域を求めるのなら、このカードは環境でベストなカードだ。

最も簡単に誘発させる方法はアタックすることだが、それを頼りにするのは難しい。
スポイルされたほとんどのinspiredを持つクリーチャーはサイズが小さくて、ゲーム終盤に効果を誘発させることは困難だろう。
なぜなら効果を誘発させるにはアタックしないといけないが、容易にブロックされてしまうからだ。
回避能力持ちの生物なら、このメカニックを強力に運用することができる。毎ターンアタックすることができて毎ターンアンタップできるからね。(例えば同じ効果を持っている場合2/1飛行は3/3より優れている)
もし攻撃できないのならば、他にタップさせる手段を用意する必要がある。新しくスポイルされたSpringleaf Drumとかね。
僕はinspiredを誘発させる多くのカードがきてくれるのを待ってるよ。

他の面白いシナジーはアンタップ能力とともに使うことだ。例えばTriton Tacticsとか、Kiora’s Followerとか。
これらを上手く使えば1ターンに何度も効果を誘発させてくれる。
ただこれの問題として何度もタップできる手段を別で用意しなければならない。
たとえば君がPain Seerでアタックし、アンタップする。そうするとすぐに効果が誘発するだろう。
ただ次のアンタップフェイズに効果は誘発しない。そうなると得られる利益はほとんどない。

今のところ僕はぶっ壊れてると思えるようなinspiredなカードはないと思うよ。1ターンに複数回誘発させるための障害に対して得られる利益が十分でないからね。そしてPain Seerを除いてリミテッド用のカードに見えるよ。

Devotion

新しい神は少し必要な信心が増えた反面、柔軟さが増した。5ではなく7必要だが、2つの色を見るようになったんだ。
それぞれ必要な信心は2増えたが、基本的に1枚必要なカードが増えたといいえるだろう。1つ重要なのはハイブリットカードはどちらもカウントすることはない。
例えばNightveil Specterは「青と黒の信心」だとしても6ではなく3だ。

新しい神は理論上生物化がより容易になっており(青単信心でのTassaの生物化は青白デッキでのEpharaの生物化に比べて簡単だろうが)、起動型能力がなくなっていて、1つの静的な能力のみだ。
これらの神に仕事させるには、堅実に生物化させる必要があり、他に5つのマナシンボルが必要となる。2色許されたとはいえ、これは容易なことではない。

Ephara, God of the Polis

Epharaは風変わりなことが書いてあり、「お互いのアップキープに」という文脈は1回読んだだけじゃ見つけられないだろう。
もし自分のターンにクリーチャーをキャストしたら、相手のターンにドローする。そして相手のターンに1回クリーチャーをキャストしたら、自分のターンにドローする。
この効果はとっても強力で、ガス欠しない確信を持って運用することができるだろう。たとえ普通の方法でキャストしなくても、瞬速持ちのクリーチャーをプレイしたり、トークンを相手のターンに出すことができる(たとえばHeliod, God of the Sunを使ったりしてね)

だが4マナは盤面に大きな影響を与えることが求められる。少なくとも過去の神は場に何らかの影響は与えられたが、Epharaは少なくとも出たターンは仕事をしない(たくさんのマナとともに同時にクリーチャーを展開してドローしない限り)。
僕は彼女はいいカードだとは思わない。彼女をいいカードにするためにKiora’s Followerのような良い2色カードが刷ってくれることを期待してるよ。
マナを使わずにトークンを出せる多色クリーチャー(例えばinspiredで誘発とか)みたいなのがきたらEpharaが使われるのに理想的な展開だね。
そうすれば彼女をプレイしたターンに生物も出て、すぐにドロー効果を誘発させることができる。

Mogisの能力は恐ろしいものではない。彼は歩くSulfuric Vortexで、相手の生物を全て除去ればちょくせつ本体を焼ききることができる。
問題は最初に書いたとおり、懲罰者メカニックということだ。
相手のライフが4のときにこのカードをプレイして、返しにエルズペスをプレイされるとする。この時点でこのカードはもう何もしないカードだ。
安定して生物化できないのならばPurphorosより優れているかは分からない。(そしてもし安定して生物化できるとしても、4マナ域でこのカードが優先されるかは分からない)
このカードもBRの良いカードがBorn of the Godsで来てくれることを待っている。今既存のデッキにこのカードが入ることはないだろう。だがコントロールデッキに対して勝利できるポテンシャルを持っているため、彼から目を離すのを忘れちゃだめだよ。

今日はこれで終わりだ。楽しんでくれたかな?また来週!

コメント

らいと
2014年1月21日0:18

翻訳ありがとうございます。
新ボブはブロックされない+占術オーラとかなり相性いいですね。
リミテでやってみたい。

naota
2014年1月22日11:56

ブロックされない+占術オーラはさらに評価あがりそうですねー
魔女の目はinspiredを考えてもカードパワー低そうですが、使われるようになるのか個人的に気になるところです。

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