デッキを作るときに思考停止黒緑剣の人をたまに見かけるけど、そのデッキは本当に剣が必要なの?必要だとしたらそのデッキには黒緑剣が最適なの?と疑問に思う。

カードの強さは値段じゃなくて、高いカードが強いとは限らないのは当たり前だよね。どのカードが入るかはデッキ次第。つまり緑黒剣、赤白剣、青森剣、どれが入るかもデッキ次第。

というわけで3剣の違い、デッキに入れる目的について考えてみる。


まずプロテクションの違い、これは相手だとかメタ次第だからなんともいえない。
もちろんミラクル+赤白剣みたいに相性の良いプロテクの組み合わせはあるけど正直そこまで関係ない。

重要なのは攻撃が通ったときの効果。

まずおなじみ緑黒剣
ハンデスは手札が0だと意味がない、つまり相手を選ぶし、いらないカードを手札に残すことでケアすることもできる。
ということで緑黒剣はやっぱりと土地アンタップ効果に期待してデッキに入れるよね。

土地をアンタップするメリット、まずはカウブレでもおなじみ、土地を起こした状態でターンを返せること。
これが「土地を起こした状態でターンを返さないといけない」っていうカウンターのデメリットを完全に相殺してるんだよね。今まではインスタントタイミングで動けるカードを増やすことでこのデメリットをなんとかしてきたけど、緑黒剣のおかげで自分のターンでいくらでもスペルを打てるようになった。
さらにカウンター持ってる相手と戦うときって例えば「マナリークケアで+3マナ溜まるまで重要な呪文は打たない」「どうでもいいカードを先に打って重要なカードを通す」みたいなプレイングをするよね。ここにハンデスが刺さる。
というわけで黒緑剣を最も上手く使えるデッキはカウンターを入れたデッキだと思います。

じゃあカウンターの入ってないデッキに入れるメリットは何だろう。
それは複数のカードをプレイできることだと思います。単純に展開力が2倍になるから、ハンドが有り余るようなデッキやマナの使い道がいくらでもあるようなデッキ、素早く展開してすぐに勝負を決めたいデッキだと効果があるはず。

逆に言えばすぐ手札を使い切ってしまうデッキや素早く展開したところでその先でグダグダ試合が長引くようなデッキだと緑黒剣を入れたところでただのハンデスする剣(ましてやハンデスすらない剣)に成り下がってしまいます。

次は赤白剣
これはお互いの手札が多くないと意味がない。
さらにカードアドバンテージじゃなくライフアドバンテージを取るカード。
ってことで素早く相手のライフを削りきりたいデッキが入れることになると思う。
もしかしたらコントロールがライフゲイン目的で使っておいしい場面もあるかもしれない。けど、ライフゲイン目的で剣を入れるなら別のカードがあるし、殴らないでブロックしたほうがいい。

最後に青緑剣
3剣のなかで最も安くてほとんど見ない剣ですけど、他の剣より弱いとは思いません。

まず2/2のトークンを出す能力のメリットについて考える。
・(剣の)装備先を自分で用意できる。
これは使ってて嬉しいメリット。ただこのメリット目当てでデッキに入れる→装備先がそもそもあまりないデッキ→剣がデッキに合ってないってことになるからこのメリットはデッキに入れる理由にはならない。しいていうなら迫撃鞘とバジリスクの首輪でこっちの生物が全て「4 : 対象のクリーチャーを破壊する。」になるようなデッキ(例えば純鋼デッキ)だと装備先ができてうれしいかな。首輪落ちるけどね。

・2/2が横に並ぶのが嬉しい
バーランとか緑クエストで生物が横に並ぶ必要のあるデッキだと嬉しい?と思いたいけどそもそもそんなデッキなら他に入れるカードがある。少なくとも2回攻撃を通してやっと生物2枚分。これはデッキに入れる理由にはならないな。

・ブロッカーが出る。
例えばPWを守りたいようなデッキとか。まぁただPWを守りたいならそもそも殴らないと意味のない剣を入れるべきではないし殴らないでブロックしたほうが・・

というわけで2/2が出るのは強いけど、あまりデッキに入れる理由にはならない。2/2ほしくて剣いれるのならそもそも剣じゃなくて別のカードのほうがいいんじゃ・・・?ってことになります。

さっそく残念感が出てますがもう1つのデッキを10枚削る能力について考えてみる。

・ライブラリーアウト狙い
こう書くと専用デッキじゃないと意味ないみたいですが、相手にどんなにライフがあっても数パンで終わるというのは重要。ライフを攻めることの得意でないデッキが別の勝ち手段としてライブラリーを削りに行くのはありだと思う。

・墓地のカードが増えるのが嬉しい
「骨溜め」みたいに墓地にあるカードの枚数の影響を受けるようなカードを使ってる場合は意味がある。

・相手のデッキのカードが減るのが嬉しい
殻、だとか緑頂点を使ってシルバーバレットするようなデッキ相手の場合、デッキからカードがなくすことが選択肢を狭めることにつながることも多い。特に殻だと「4マナ域が全部落ちて5マナ域にいけない」という事態さえありうる。ヴァラ相手でも山、だとかヴァラの枚数は重要。

というわけで総合してどういうときに使うか。
中低速デッキが場が頓着して攻めきれないときに、たとえばバッパラに青緑剣をつけて数回殴るだけで勝てるってのは意味がある。
実際(カウンターを構えない)中低速デッキだと、他の剣ってほとんど意味がないんだよね。
まぁあとは相手の墓地が増えて嬉しいカードを使うようなデッキやライブラリーアウト、殻とかヴァラ対策とかの使い方くらいかな。

正直今使われてない理由はヴァラとか双子のせいで(カウンターを構えない)中低速デッキがいないこともあると思う。相手より先に勝つか、打ち消すかの2択だからね。
次環境でヴァラ双子が消えることを考えると、中低速デッキが復活する。つまり青緑剣が使われることも増えるんじゃないか!?と思いたいけど墓地に落ちることがデメリットになるんですよね^^それにそもそも剣を積みたいと思う中低速デッキがあまりなさそう。

まぁあと剣を入れる理由について考えたけど単純にカードパワー高いから何も考えずに適当に剣つっこんだだけで強かったりするんだよね。
「複数枚展開したいデッキだから緑黒剣を入れる!」じゃなくて「とりあえず緑黒剣を入れる!」でも強いってこと。

とはいえ思考停止緑黒剣じゃなくて他の剣も考えてみましょうということでした。


最後に
あんな緑黒剣と相性の良い青白ランド出されたら○○ブレードが環境から消えないじゃん・・・。
エンド前に生物出てくるとか隙がなさすぎて想像しただけで嫌になる・・・。

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