[翻訳]PV’s Playhouse 闇の隆盛 カード評価
2012年1月27日 翻訳 コメント (4)(1/29追記)申し訳ございません、白黒トークンのデッキリストの《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》が抜けてました。
ついでにいろいろ文章を直しました。
- - - - - -
やあ!
今日は、新しいカードについて少し話すとともに、そういったカードがスタンダードにどう影響するか説明するよ。
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》は恐らく今最も良い2マナ域の人間だ。コントロールデッキに対してはタイムウォークのような働きをして、虫人間デッキには悪夢を見せることが出来る。《思案/Ponder(M12)》、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》、《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》、ふざけたこれらのカードを止めることが出来るんだ。《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》が君にも悪影響を与えることなんて、その素晴らしい効果の前にはささいな問題だ。特別に「サリアデッキ」を作る必要もなくて、ただ既存の人間デッキに2~3枚入れるだけでいい。唯一の例外が《天使の運命/Angelic Destiny(M12)》だ。5マナのこのカードを積みたいと思わないだろう。君が天使の運命が人間デッキに必要だと思うかどうかはわからないけどね。
《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》
このカードは僕にとって全く印象に残らなかった。裏側が白でもトークンでもないからだ。全体除去や布告に対しては強いんだけど、生物としては糞で2/2についた警戒なんてほとんど意味がない。
こいつは《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》とスロット争いをして、どんなメタゲームを想定するかによって結果は変わるだろう。《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》は運任せなカードに見えて、堅実なカードだ。今のスタンダードのメタゲームだと、僕は《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》を採用するだろうね。なぜならこいつは虫人間や青黒コンといったような沢山のデッキに影響を与えるからだ。まぁ青黒コンは《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》も嫌だろうけど。
とはいえ今後環境が移り変わっていくなかで《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》が正解だとされる可能性も十分ありえるよ。(例えば《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》がはびこる環境だったりとかね)
《町民の結集/Gather the Townsfolk(DKA)》
僕はこのカードが《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》や《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》を超えるチャンスはあると思うよ。こいつは2体の人間を生み出して、勇者を2回パンプさせる。そしてアンセムの効果を2倍受ける。
窮地が発動することはあまりないと思うけど、もし発動すればすさまじい破壊力だ。この点を見逃すことは出来ないだろう。
このセットのカードパワーがあんまり高くないから、人間デッキは流行るだろうね。
これが今僕が作った人間デッキのリストだ。今プレイするとしたらこんな感じにするよ。
《若き狼/Young Wolf(DKA)》
これは緑の《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》だ。しかし《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》は良いカードではない。
旅人は除去や布告に強いこと、《清浄の名誉/Honor of the Pure(M12)》、《教区の勇者/Champion of the Parish(ISD)》、そして《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》と相性が良いから使われていた。しかし《若き狼/Young Wolf(DKA)》はただ除去や布告に強いだけだ。だからこいつを見るようになるかというと疑わしいね。
《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
こいつはおそらくこのセットのベストホワイトカードで、全ての色のカードの中でもベストになリえるカードだ。
今黒白というカラーのデッキがないから、新しいアーキタイプ(黒白トークン)が出来るだろう。1/1だとしても3マナで飛行2体は悪くないし、フラッシュバックはラスに対して素晴らしい耐性を持っている。言うまでもなく5マナ1/1飛行4体ってのもよくあるだろうね。
黒白トークン以外だとエスパーコンがプレイすることもあるかもしれない。ブロッカーとしてもフィニッシャーとしても単純に強力だからだ。
これが流行ったら対抗してこれを入れる…ってこともあるかもしれないね。かつて《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》が苦手なデッキが対策として《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》を入れたように(ワラミーズ:青白コンタッチ緑)。トークンを強化するプランとは噛み合わないけど、《嘘か真か/Fact or Fiction(INV)》で墓地におとしていたように《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》みたいなカードで墓地に落としてもいいね。
《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》
《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》は良いカードだね。ただこれも既存のスタンダードのデッキに入ることはないだろう。
みんな《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》と比べようとするけど、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》には著しく劣ると思うよ。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》や《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》がブロッカーを飛び越えてどこからともなく相手を倒せるのが素晴らしかったが、《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》にはそれが出来ない。
ソリンは1番目と2番目の効果が上手く使える黒白トークンのキーカードになるだろう。またエスパーコンかなんかのブロッカー兼フィニッシャーとして日の目を浴びることもあるかもね。
《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》
このカードは黒白デッキ(もしくは一部のエスパーコン)においては、とても良いカードだ。
トークンたちが何とでも相打ちを取れるようにするためにはマナを払う価値はあるし、《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》や《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》(このデッキに入らないカードでもないよ)のような先制攻撃を持つカードとの相性は抜群だ。
これが僕の今の黒白トークンだ。
黒が《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》とフラッシュバック、(そしておそらくサイドボード)のためだけってのが面白いね。このデッキは容易に1色を足すことが出来る。もしソリンを抜けば、フラッシュバック用の黒を残すだけでどんな色の組み合わせでもいけるだろう。《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》も抜くことになるだろうけどね。
このデッキはたたき台だけどとても強そうに見えるね。《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions(NPH)》とか《霊誉の僧兵/Geist-Honored Monk(ISD)》とか《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》とか他の除去とかも使えるカードだ。
《思考掃き/Thought Scour(DKA)》
このセットの青めっちゃ弱いわ。まともにメインデッキでプレイできる青いカードはこれしかないし、このカードも大して重要ではない。
このカードは恐らく青黒か虫人間で使われるだろう。虫人間は《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》、《思案/Ponder(M12)》、《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike(ISD)》、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》と相性が良い。
そして青黒コンだと《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》、《熟慮/Think Twice(ISD)》、そして《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》をより良いカードにしてくれる。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》との相性は、もちろん墓地にスペルをおとしてくれるってのもあるし、このカード自身が除去やカウンターがないときの良い対象になる。
ただこのカードはこれらのデッキに入ってる《思案/Ponder(M12)》に劣るかもしれない。なぜなら今は《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》があるからね。
《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain(DKA)》
このカードが「セットの中で最も過大評価されてるカード」にならない唯一の理由が、《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》が最も過大評価されてるからだ。
呪禁はとても良い能力だが、こいつ自身を除去して呪禁を消されたら意味がないよね。
そしてこれで何をパンプしようとしてるの?《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》はすでに呪禁を持ってるし、+1/+1も別にそこまで価値はない。
《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》、《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》、《深夜の出没/Midnight Haunting(ISD)》のトークンは呪禁かどうかなんて気にならない。プレイされるスピリットはこんなところかな。
スピリットデッキを作ることは出来るけど、それはお勧めしないね(スピリットデッキに賛成する人が反対する人を上回るとは思えないけど)。
そして青白虫人間にこのカードを入れてもこのカードは君に何ももたらさない。きみがもし《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》の効果を相殺しようと思ってたとしても、このカードを除去られたら全滅しておしまいだ。もし《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》に対する解答がほしいなら《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》を入れるかカウンターを増やすかのどっちかだ。
2体出ると強いし、僕はこのカードが全く使えないカードだとは思わないからこのカードを使うデッキが出てくるかもしれない。しかしTwitterで騒がれてるけど、実際はそんなに良いカードではないよ。
もし今青白虫人間を作るとしたらこんな感じだ。
このデッキが白マナをあまり必要にしてないとはいえ、島を《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》に変えるのもありだ。シャッフルが上手く働くからね(《思考掃き/Thought Scour(DKA)》が似たような働きをしてくれるけど。)
ほとんど構成が変わってないけど、青白虫人間に必要なカードはハードルが高いからね。
青、もしくは白マナの薄いカードで、とても軽くて、なるべくインスタントじゃないといけない。
《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
素晴らしいカードだ!これは序盤軽い生物を除去るだけでなく、除去やチャンプブロックを挟むことで終盤デカブツを除去ることが出来る。
《肉体のねじ切り/Wring Flesh(M12)》や《悪性の傷/Virulent Wound(MBS)》と簡単に入れ替わるだろう。
ベンのリストに似たこんな青黒のリストを作ったよ。
今、《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》はとても良いカードだ。トークン、虫人間、そして全てのクルセイド(《無形の美徳/Intangible Virtue(ISD)》と《清浄の名誉/Honor of the Pure(M12)》)を除去って、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》の効果を存分に発揮することが出来る。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》に対しては枚数を削った《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》と《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》には劣るけど、何かを削らないといけないし、最悪何点かダメージを食らえば倒すことが出来る。このカードにおいて《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》がどれだけ良いか知るために新カードの入ったデッキともっと戦わなくちゃいけないけど、確かに言えるのは《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》が新スタンダードにおいて今まで以上に考慮すべきカードだということだ。
また《思考掃き/Thought Scour(DKA)》と《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》を4積みしたバージョンも作ることが出来るだろう。ただそれにはスロットがいっぱい必要だし、全く違うデッキになるだろうね。
《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》
このカードはとても良いカードだ、けれどどのデッキでこれをプレイするの?
一番の問題はGGというマナコストだ。《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》が良いカードだったのはマナコストが1Gというマナコストで、青いデッキにも簡単に入れることが出来たからだ。もしマナコストがGGだったら誰も使わないだろう。
緑はデカいことがしたいデッキで、こういう中間のカードは欲していない。これはアグレッシブだ、だけど、ほとんどの緑のデッキがアグレッシブなカードを欲していない。緑タイタンをプレイしたいはずだ。
1998から軽い緑のクリーチャーで攻めるデッキは機能していないし、1ターンに2点クロックを与えたところですぐにタイタンや《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》を出されてまくられてしまう。
もし緑のアグロが存在するのなら、このデッキは確かに良いカードだ。だけど、《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》は新しいアーキタイプを作るほどのカードではない。
これが使われるとしたら、守備的なカードとして《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》デッキのようなデッキで使われるだろう。ブロッカーとしてこのカードを使うことで、君がすぐ倒される心配はほとんどなくなるし、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》に対してすごく良い。バウンスがなければ攻撃を止めることが出来る。そして《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》から簡単にこの状況を作り出すことが出来る。そうして時間を稼いでタイタンをプレイだ!
コントロールに対しては、相手を少し困らせて、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》のような働きをしてくれる。《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》の対象になってくれるし、プレインズウォーカーに対する脅威にもなる。ただこれはあくまでこのカードを使う上でのおまけでしかない。その点は《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》と似てるね。
あと可能性としてありえるのは2マナ域の空いてる白緑トークンで使われることかな。ただ白緑トークンのゲームプランと合ってないし、《ガヴォニーの居住区/Gavony Township(ISD)》との相性も悪い。だから僕なら2マナ域のアクションが欲しいならこいつを抜いて追加のエルフを入れるだろう。だからこのカードが輝けるのはビックマナやコントロールデッキが守備的なカードとして採用したときだろうね。
《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》
このカードは良いカードだけど、ぶっ壊れたカードでも、めちゃくちゃなカードでも、何でもないカードでもない。このカードは色んなカードを無効化してくれるが、このカードは価値のあるカードではない。普通の環境ではメインボードに入らないだろう。そして「何かしてくれるかもしれない」相手に入れたくもないだろうから、相手に壊滅的な影響を与えるかサイドボードに眠ったままかのどっちかだ。
このカードは《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》、《熟慮/Think Twice(ISD)》、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》を止めてくれるが、それだけでは不十分だ。もしこのカードで《熟慮/Think Twice(ISD)》を1回止めても、相手は3マナ払うことなく、こっちが1マナ払って1-1交換を取ったことと同じだ。相手がフラッシュバックしきったあとにこれを引いてきても意味がないし、このカードを複数枚引いても意味がない。
もちろんこのカードにも適所がある。ヴィンテージで《ドルイドの誓い/Oath of Druids(EXO)》や《修繕/Tinker(ULG)》を止められるのは面白いし、これいかに重要なのかは分からないけど、例えば墓地を戦術のベースにしたデッキに対しては良いサイドボードだ。しかし逆に言えば、それがこのカードの全てだ!
《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》
このカードはすげーや!《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》はパワフルなカードだけど、単純に比較すればこいつのほうがよりパワフル。3/2というサイズは2/1よりずっと良くて相手に「解答を出すか」「こいつにやられるか」の2択を迫ることが出来る。そして終盤はほぼ4点のダメージを約束してくれる。
唯一の問題はもちろんマナコストで、このカードは黒単でしか使うことが出来ない。(赤や青をタッチすることはできるけど、タッチする価値があるとは思えない。)
今は単色にするのに十分な理由がある。《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(NPH)》が使えて、《鞭打ち悶え/Lashwrithe(NPH)》のようなカードがある。そして《困窮/Distress(M12)》、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》のようなカードも使える。
僕はこんなリストで始めたよ。
《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》,《鞭打ち悶え/Lashwrithe(NPH)》,《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》はコントロールデッキを打ち下すことが出来る。そしてこっちの生物は相手の生物を圧倒していくことが出来るだろう。
僕は《名門のグール/Highborn Ghoul(DKA)》が好きじゃあないけど、2マナ域の生物が欲しかったのと、ビートダウンで採用するにはまぁOKと言えるから採用したよ。ゾンビだから《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》を回収できるしね。
《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》
《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》はパワフルなカードではないけど、とっても重要なカードになるだろう。なぜならこの環境においてマナは非常にシビアだからだ。
青赤虫人間のように、マナ基盤が不十分だからデッキパワーはあるけど活躍できていないデッキが沢山ある。だから今もう一度このカードとともにそういったデッキを試してみる必要があるだろう。
まとめ
最も影響を受けるのが人間だろう。虫人間はほとんど変わらないし、青黒は小さなアップグレードをしただけだ。
ケッシグは《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》ともしかしたら《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》をブロッカーとして入るかもって感じ。赤緑は《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》と《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を得た。
そして新デッキとして白黒トークンは明らかな勝ち組で、黒単ビートもおそらく強い。逆キッチンは素晴らしいからね。
《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》はとっても重要なカードになったように感じられるし、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》も同様だ。トークンデッキは8クルセイドになるだろうが、例えば《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》や《天啓の光/Ray of Revelation(DKA)》のようなカードで処理できれば、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》で全滅させることが出来る。
《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》はもちろん使われるだろうが、過去のプレインズウォーカーのように環境をゆがめるようなカード、たとえば《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》を対処するためにデッキを大幅にいじらないといけないようなカードにはならないだろう。
僕の思うスタンダードにおいて重要なカードランキングトップ5だよ。
5位 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》
4位 《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》
3位 《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》
2位 《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》
1位 《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
元記事
PV’s Playhouse – Dark Standard、http://www.channelfireball.com/home/pvs-playhouse-dark-standard/
ついでにいろいろ文章を直しました。
- - - - - -
やあ!
今日は、新しいカードについて少し話すとともに、そういったカードがスタンダードにどう影響するか説明するよ。
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》は恐らく今最も良い2マナ域の人間だ。コントロールデッキに対してはタイムウォークのような働きをして、虫人間デッキには悪夢を見せることが出来る。《思案/Ponder(M12)》、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》、《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》、ふざけたこれらのカードを止めることが出来るんだ。《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》が君にも悪影響を与えることなんて、その素晴らしい効果の前にはささいな問題だ。特別に「サリアデッキ」を作る必要もなくて、ただ既存の人間デッキに2~3枚入れるだけでいい。唯一の例外が《天使の運命/Angelic Destiny(M12)》だ。5マナのこのカードを積みたいと思わないだろう。君が天使の運命が人間デッキに必要だと思うかどうかはわからないけどね。
《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》
このカードは僕にとって全く印象に残らなかった。裏側が白でもトークンでもないからだ。全体除去や布告に対しては強いんだけど、生物としては糞で2/2についた警戒なんてほとんど意味がない。
こいつは《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》とスロット争いをして、どんなメタゲームを想定するかによって結果は変わるだろう。《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》は運任せなカードに見えて、堅実なカードだ。今のスタンダードのメタゲームだと、僕は《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》を採用するだろうね。なぜならこいつは虫人間や青黒コンといったような沢山のデッキに影響を与えるからだ。まぁ青黒コンは《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》も嫌だろうけど。
とはいえ今後環境が移り変わっていくなかで《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》が正解だとされる可能性も十分ありえるよ。(例えば《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》がはびこる環境だったりとかね)
《町民の結集/Gather the Townsfolk(DKA)》
僕はこのカードが《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》や《忠実な聖戦士/Loyal Cathar(DKA)》を超えるチャンスはあると思うよ。こいつは2体の人間を生み出して、勇者を2回パンプさせる。そしてアンセムの効果を2倍受ける。
窮地が発動することはあまりないと思うけど、もし発動すればすさまじい破壊力だ。この点を見逃すことは出来ないだろう。
このセットのカードパワーがあんまり高くないから、人間デッキは流行るだろうね。
これが今僕が作った人間デッキのリストだ。今プレイするとしたらこんな感じにするよ。
4 《教区の勇者/Champion of the Parish(ISD)》
4 《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》
2 《ギデオンの法の番人/Gideon’s Lawkeeper(M12)》
2 《悪鬼の狩人/Fiend Hunter(ISD)》
4 《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》
3 《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》
3 《町民の結集/Gather the Townsfolk(DKA)》
4 《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》
3 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》
2 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》
4 《清浄の名誉/Honor of the Pure(M12)》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》
13《平地/Plains(M12)》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress(M10)》
3 《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》
4 《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》
《若き狼/Young Wolf(DKA)》
これは緑の《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》だ。しかし《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》は良いカードではない。
旅人は除去や布告に強いこと、《清浄の名誉/Honor of the Pure(M12)》、《教区の勇者/Champion of the Parish(ISD)》、そして《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》と相性が良いから使われていた。しかし《若き狼/Young Wolf(DKA)》はただ除去や布告に強いだけだ。だからこいつを見るようになるかというと疑わしいね。
《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
こいつはおそらくこのセットのベストホワイトカードで、全ての色のカードの中でもベストになリえるカードだ。
今黒白というカラーのデッキがないから、新しいアーキタイプ(黒白トークン)が出来るだろう。1/1だとしても3マナで飛行2体は悪くないし、フラッシュバックはラスに対して素晴らしい耐性を持っている。言うまでもなく5マナ1/1飛行4体ってのもよくあるだろうね。
黒白トークン以外だとエスパーコンがプレイすることもあるかもしれない。ブロッカーとしてもフィニッシャーとしても単純に強力だからだ。
これが流行ったら対抗してこれを入れる…ってこともあるかもしれないね。かつて《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》が苦手なデッキが対策として《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》を入れたように(ワラミーズ:青白コンタッチ緑)。トークンを強化するプランとは噛み合わないけど、《嘘か真か/Fact or Fiction(INV)》で墓地におとしていたように《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》みたいなカードで墓地に落としてもいいね。
《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》
《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》は良いカードだね。ただこれも既存のスタンダードのデッキに入ることはないだろう。
みんな《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》と比べようとするけど、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》には著しく劣ると思うよ。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》や《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》がブロッカーを飛び越えてどこからともなく相手を倒せるのが素晴らしかったが、《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》にはそれが出来ない。
ソリンは1番目と2番目の効果が上手く使える黒白トークンのキーカードになるだろう。またエスパーコンかなんかのブロッカー兼フィニッシャーとして日の目を浴びることもあるかもね。
《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》
このカードは黒白デッキ(もしくは一部のエスパーコン)においては、とても良いカードだ。
トークンたちが何とでも相打ちを取れるようにするためにはマナを払う価値はあるし、《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》や《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》(このデッキに入らないカードでもないよ)のような先制攻撃を持つカードとの相性は抜群だ。
これが僕の今の黒白トークンだ。
4 《清浄の名誉/Honor of the Pure(M12)》
4 《無形の美徳/Intangible Virtue(ISD)》
4 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》
3 《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》
4 《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》
4 《Gather the Townsfolk》
4 《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
4 《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》
4 《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》
4 《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel(ISD)》
4 《進化する未開地/Evolving Wilds》
3 《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》
3 《沼/Swamp(M12)》
11《平地/Plains(M12)》
黒が《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》とフラッシュバック、(そしておそらくサイドボード)のためだけってのが面白いね。このデッキは容易に1色を足すことが出来る。もしソリンを抜けば、フラッシュバック用の黒を残すだけでどんな色の組み合わせでもいけるだろう。《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》も抜くことになるだろうけどね。
このデッキはたたき台だけどとても強そうに見えるね。《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions(NPH)》とか《霊誉の僧兵/Geist-Honored Monk(ISD)》とか《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》とか他の除去とかも使えるカードだ。
《思考掃き/Thought Scour(DKA)》
このセットの青めっちゃ弱いわ。まともにメインデッキでプレイできる青いカードはこれしかないし、このカードも大して重要ではない。
このカードは恐らく青黒か虫人間で使われるだろう。虫人間は《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》、《思案/Ponder(M12)》、《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike(ISD)》、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》と相性が良い。
そして青黒コンだと《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》、《熟慮/Think Twice(ISD)》、そして《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》をより良いカードにしてくれる。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》との相性は、もちろん墓地にスペルをおとしてくれるってのもあるし、このカード自身が除去やカウンターがないときの良い対象になる。
ただこのカードはこれらのデッキに入ってる《思案/Ponder(M12)》に劣るかもしれない。なぜなら今は《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》があるからね。
《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain(DKA)》
このカードが「セットの中で最も過大評価されてるカード」にならない唯一の理由が、《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》が最も過大評価されてるからだ。
呪禁はとても良い能力だが、こいつ自身を除去して呪禁を消されたら意味がないよね。
そしてこれで何をパンプしようとしてるの?《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》はすでに呪禁を持ってるし、+1/+1も別にそこまで価値はない。
《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》、《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》、《深夜の出没/Midnight Haunting(ISD)》のトークンは呪禁かどうかなんて気にならない。プレイされるスピリットはこんなところかな。
スピリットデッキを作ることは出来るけど、それはお勧めしないね(スピリットデッキに賛成する人が反対する人を上回るとは思えないけど)。
そして青白虫人間にこのカードを入れてもこのカードは君に何ももたらさない。きみがもし《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》の効果を相殺しようと思ってたとしても、このカードを除去られたら全滅しておしまいだ。もし《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》に対する解答がほしいなら《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》を入れるかカウンターを増やすかのどっちかだ。
2体出ると強いし、僕はこのカードが全く使えないカードだとは思わないからこのカードを使うデッキが出てくるかもしれない。しかしTwitterで騒がれてるけど、実際はそんなに良いカードではないよ。
もし今青白虫人間を作るとしたらこんな感じだ。
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
4《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》
3《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker(ISD)》
4《思案/Ponder(M12)》
3《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
3《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》
3《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》
2《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike(ISD)》
2《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》
2《思考掃き/Thought Scour(DKA)》
4《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》
1《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》
3《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》
4《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M10)》
1《平地/Plains(M12)》
9《島/Island(M12)》
このデッキが白マナをあまり必要にしてないとはいえ、島を《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》に変えるのもありだ。シャッフルが上手く働くからね(《思考掃き/Thought Scour(DKA)》が似たような働きをしてくれるけど。)
ほとんど構成が変わってないけど、青白虫人間に必要なカードはハードルが高いからね。
青、もしくは白マナの薄いカードで、とても軽くて、なるべくインスタントじゃないといけない。
《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
素晴らしいカードだ!これは序盤軽い生物を除去るだけでなく、除去やチャンプブロックを挟むことで終盤デカブツを除去ることが出来る。
《肉体のねじ切り/Wring Flesh(M12)》や《悪性の傷/Virulent Wound(MBS)》と簡単に入れ替わるだろう。
ベンのリストに似たこんな青黒のリストを作ったよ。
4 《闇滑りの岸/Darkslick Shores(SOM)》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb(M12)》
3 《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》
7 《島/Island(M12)》
2 《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard(ISD)》
7 《沼/Swamp(M12)》
2 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
2 《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》
2 《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith(MBS)》
2 《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》
3 《雲散霧消/Dissipate(ISD)》
2 《破滅の刃/Doom Blade(M12)》
3 《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》
4 《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》
4 《熟慮/Think Twice(ISD)》
1 《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》
2 《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
3 《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
1 《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》
2 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》
今、《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》はとても良いカードだ。トークン、虫人間、そして全てのクルセイド(《無形の美徳/Intangible Virtue(ISD)》と《清浄の名誉/Honor of the Pure(M12)》)を除去って、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》の効果を存分に発揮することが出来る。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》に対しては枚数を削った《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》と《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith(MBS)》には劣るけど、何かを削らないといけないし、最悪何点かダメージを食らえば倒すことが出来る。このカードにおいて《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》がどれだけ良いか知るために新カードの入ったデッキともっと戦わなくちゃいけないけど、確かに言えるのは《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》が新スタンダードにおいて今まで以上に考慮すべきカードだということだ。
また《思考掃き/Thought Scour(DKA)》と《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》を4積みしたバージョンも作ることが出来るだろう。ただそれにはスロットがいっぱい必要だし、全く違うデッキになるだろうね。
《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》
このカードはとても良いカードだ、けれどどのデッキでこれをプレイするの?
一番の問題はGGというマナコストだ。《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》が良いカードだったのはマナコストが1Gというマナコストで、青いデッキにも簡単に入れることが出来たからだ。もしマナコストがGGだったら誰も使わないだろう。
緑はデカいことがしたいデッキで、こういう中間のカードは欲していない。これはアグレッシブだ、だけど、ほとんどの緑のデッキがアグレッシブなカードを欲していない。緑タイタンをプレイしたいはずだ。
1998から軽い緑のクリーチャーで攻めるデッキは機能していないし、1ターンに2点クロックを与えたところですぐにタイタンや《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》を出されてまくられてしまう。
もし緑のアグロが存在するのなら、このデッキは確かに良いカードだ。だけど、《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》は新しいアーキタイプを作るほどのカードではない。
これが使われるとしたら、守備的なカードとして《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》デッキのようなデッキで使われるだろう。ブロッカーとしてこのカードを使うことで、君がすぐ倒される心配はほとんどなくなるし、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》に対してすごく良い。バウンスがなければ攻撃を止めることが出来る。そして《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》から簡単にこの状況を作り出すことが出来る。そうして時間を稼いでタイタンをプレイだ!
コントロールに対しては、相手を少し困らせて、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》のような働きをしてくれる。《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》の対象になってくれるし、プレインズウォーカーに対する脅威にもなる。ただこれはあくまでこのカードを使う上でのおまけでしかない。その点は《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》と似てるね。
あと可能性としてありえるのは2マナ域の空いてる白緑トークンで使われることかな。ただ白緑トークンのゲームプランと合ってないし、《ガヴォニーの居住区/Gavony Township(ISD)》との相性も悪い。だから僕なら2マナ域のアクションが欲しいならこいつを抜いて追加のエルフを入れるだろう。だからこのカードが輝けるのはビックマナやコントロールデッキが守備的なカードとして採用したときだろうね。
《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》
このカードは良いカードだけど、ぶっ壊れたカードでも、めちゃくちゃなカードでも、何でもないカードでもない。このカードは色んなカードを無効化してくれるが、このカードは価値のあるカードではない。普通の環境ではメインボードに入らないだろう。そして「何かしてくれるかもしれない」相手に入れたくもないだろうから、相手に壊滅的な影響を与えるかサイドボードに眠ったままかのどっちかだ。
このカードは《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》、《熟慮/Think Twice(ISD)》、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》を止めてくれるが、それだけでは不十分だ。もしこのカードで《熟慮/Think Twice(ISD)》を1回止めても、相手は3マナ払うことなく、こっちが1マナ払って1-1交換を取ったことと同じだ。相手がフラッシュバックしきったあとにこれを引いてきても意味がないし、このカードを複数枚引いても意味がない。
もちろんこのカードにも適所がある。ヴィンテージで《ドルイドの誓い/Oath of Druids(EXO)》や《修繕/Tinker(ULG)》を止められるのは面白いし、これいかに重要なのかは分からないけど、例えば墓地を戦術のベースにしたデッキに対しては良いサイドボードだ。しかし逆に言えば、それがこのカードの全てだ!
《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》
このカードはすげーや!《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》はパワフルなカードだけど、単純に比較すればこいつのほうがよりパワフル。3/2というサイズは2/1よりずっと良くて相手に「解答を出すか」「こいつにやられるか」の2択を迫ることが出来る。そして終盤はほぼ4点のダメージを約束してくれる。
唯一の問題はもちろんマナコストで、このカードは黒単でしか使うことが出来ない。(赤や青をタッチすることはできるけど、タッチする価値があるとは思えない。)
今は単色にするのに十分な理由がある。《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(NPH)》が使えて、《鞭打ち悶え/Lashwrithe(NPH)》のようなカードがある。そして《困窮/Distress(M12)》、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》のようなカードも使える。
僕はこんなリストで始めたよ。
4 《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》
4 《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》
4 《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》
3 《名門のグール/Highborn Ghoul(DKA)》
4 《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(NPH)》
4 《鞭打ち悶え/Lashwrithe(NPH)》
3 《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
2 《四肢切断/Dismember(NPH)》
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》
4 《困窮/Distress(M12)》
24《沼/Swamp(M12)》
《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》,《鞭打ち悶え/Lashwrithe(NPH)》,《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》はコントロールデッキを打ち下すことが出来る。そしてこっちの生物は相手の生物を圧倒していくことが出来るだろう。
僕は《名門のグール/Highborn Ghoul(DKA)》が好きじゃあないけど、2マナ域の生物が欲しかったのと、ビートダウンで採用するにはまぁOKと言えるから採用したよ。ゾンビだから《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》を回収できるしね。
《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》
《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》はパワフルなカードではないけど、とっても重要なカードになるだろう。なぜならこの環境においてマナは非常にシビアだからだ。
青赤虫人間のように、マナ基盤が不十分だからデッキパワーはあるけど活躍できていないデッキが沢山ある。だから今もう一度このカードとともにそういったデッキを試してみる必要があるだろう。
まとめ
最も影響を受けるのが人間だろう。虫人間はほとんど変わらないし、青黒は小さなアップグレードをしただけだ。
ケッシグは《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》ともしかしたら《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》をブロッカーとして入るかもって感じ。赤緑は《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》と《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を得た。
そして新デッキとして白黒トークンは明らかな勝ち組で、黒単ビートもおそらく強い。逆キッチンは素晴らしいからね。
《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》はとっても重要なカードになったように感じられるし、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》も同様だ。トークンデッキは8クルセイドになるだろうが、例えば《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》や《天啓の光/Ray of Revelation(DKA)》のようなカードで処理できれば、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》で全滅させることが出来る。
《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》はもちろん使われるだろうが、過去のプレインズウォーカーのように環境をゆがめるようなカード、たとえば《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》を対処するためにデッキを大幅にいじらないといけないようなカードにはならないだろう。
僕の思うスタンダードにおいて重要なカードランキングトップ5だよ。
5位 《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》
4位 《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》
3位 《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》
2位 《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》
1位 《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
元記事
PV’s Playhouse – Dark Standard、http://www.channelfireball.com/home/pvs-playhouse-dark-standard/
コメント
僕のDNでこちらの記事の紹介をさせて頂いてるので、どうかお許し下さいm(_ _)m。
PVはサリアと町民の結集入れて運命を抜いているようですが、正直使ってみないとなんとも言えなそうですね。ワタシは青白人間等々虫人間も使いませんが、リングやリークを抜いてまで入れる価値があるのか少し疑問です。今後色々使われていって洗練されて行くのでしょうねw
リンク追加させていただきました。
白青人間におけるリークは必須パーツではないと思います。
やはりカウンターは構えられて初めて使えるものなので、基本ソーサリータイミングで動く人間デッキとは相性が良いものではないと思います。もちろんクロックを用意してカウンター構えてるだけで勝てる試合もありますが、そうなるとトラフトもミラクルも白英雄も展開できずに弱い動きになってしまいます。対ビートや対虫人間で悠長にカウンター構えてる暇もありません。とはいえ、もちろん対コントロールでラスを消したり対ケッシグでタイタン消す動きは勝ちにつながるのでメタ次第だとは思います。
まだ環境が始まったばかりでメタもなにもないため、相手に合わせた受動的な構成にするより、「自分のやりたいことをやる!」って感じのレシピにしたんじゃないでしょうか。白黒トークンも除去全くつんでないですしw