[スタンダード]ケッシグ目線から見たイニストラード環境の動き
2012年2月4日 スタンダード コメント (2)1.環境初期
赤緑ケッシグが環境初期から存在し、その完成度の高さからすぐさま環境を支配した。
しかしそれをメタった形で青黒コントロールが台頭してくる。青黒コントロールに食われる形で、大振りな赤緑ケッシグは段々と数が減っていく。そんな中、青黒コントロールに強い緑単tケッシグに注目が集まる。このデッキも環境初期から存在したのだが、MOではあまり使用者がいなかった。しかし除去耐性のあるタングローブの長老と緑黒剣を素早く出せることから青黒に対して非常に強く、赤緑にとって代わるような形で使用者が増えていく。
2.白系ビートダウンの台頭
ケッシグの緑の生物。コントロールの黒い除去。それに対する解答はもちろんミラクルだった。赤緑ケッシグは金屑嵐くらいしかミラクルに対する解答がなく、また白英雄に対して処理できるカードがスラーンと内にいる獣くらいしかない。そのようなことから白青人間、白緑トークンといったような白系のビートダウンが台頭し、環境に蔓延するようになった。それに対抗する形で除去を白に変えた白緑ケッシグが誕生する。またアーティファクトを多く採用したWolfBallが誕生したのもこの時期だ。
3.虫の発見
人々が1ターン目に出した虫を守ってたら勝てることに気付き始め、イリュージョンデッキ、青赤虫のようなデッキが誕生する。特にイリュージョンはデッキパワーも高く、世界選手権のトップメタになった。しかし世界選手権を制したのはイヤナガケッシグだった。ビート環境と思われていた中世界選手権でコントロールの新しい形が示され、青白コントロール、太陽拳といったようなコントロールデッキが数を増やす。また新しい形のケッシグに感銘を受けたのか黒赤緑ケッシグや黒青赤緑ケッシグといったような迷走気味のケッシグまで現れる。
4.聖トラフトの支配
世界選手権後の混沌とした環境を制したのはクロックパーミだった。イリュージョン、白青人間が再び環境に蔓延しだす。またここで虫デッキは新たな進化をし、イリュージョン成分を抜いて出没・(剣、槍)を入れた形のものが出てくる。もはや当たるデッキは大体青白というほどまで青白系のクロックパーミは勢力を伸ばし始める。こうした背景には聖トラフトの霊をバウンス・カウンターでサポートする動きの強さと、ムーアランドから出てくるトークンの強さがあった。それに対抗する形で誕生したのが黒緑ケッシグだ。こうしてイニストラード環境は幕を閉じる。
5.ケッシグの今後
他の色のケッシグが生まれる理由のほとんどが「今の色の除去だと除去れないカードが環境に蔓延しているとき」だ。そのため今後どのようなカードが蔓延するかによってどんなケッシグが台頭するかは変わってくるだろう。何より《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》が追加されたことにより、多色化がしやすく、安定するようになったことも追い風だ。
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環境を振り返るのは色々思い出して楽しい^^
ちなみに記憶を頼りに書いたんで、時間軸とかメタの動きとか(特に古いやつほど)合ってる保証はないです。
赤緑ケッシグが環境初期から存在し、その完成度の高さからすぐさま環境を支配した。
しかしそれをメタった形で青黒コントロールが台頭してくる。青黒コントロールに食われる形で、大振りな赤緑ケッシグは段々と数が減っていく。そんな中、青黒コントロールに強い緑単tケッシグに注目が集まる。このデッキも環境初期から存在したのだが、MOではあまり使用者がいなかった。しかし除去耐性のあるタングローブの長老と緑黒剣を素早く出せることから青黒に対して非常に強く、赤緑にとって代わるような形で使用者が増えていく。
赤緑ケッシグ
金屑嵐、内にいる獣、密使で序盤を耐えつつ、大ガラク、緑タイタン、ワームとぐろでゆっくり試合を決めるデッキ。
緑単tケッシグ
前環境の緑単コントロールの抱えていた「長老はデカいけど回避能力がないから攻撃が通らない」という欠点を見事に克服したデッキ。長老・スラーンと一方通行の生物が多く採用されているため、単体除去に対して強い。また多く採用された1マナ域から3マナ域へのジャンプと多めのクリーチャーが特徴で、ケッシグ系のなかで一番剣をナチュラルに使える。
2.白系ビートダウンの台頭
ケッシグの緑の生物。コントロールの黒い除去。それに対する解答はもちろんミラクルだった。赤緑ケッシグは金屑嵐くらいしかミラクルに対する解答がなく、また白英雄に対して処理できるカードがスラーンと内にいる獣くらいしかない。そのようなことから白青人間、白緑トークンといったような白系のビートダウンが台頭し、環境に蔓延するようになった。それに対抗する形で除去を白に変えた白緑ケッシグが誕生する。またアーティファクトを多く採用したWolfBallが誕生したのもこの時期だ。
白緑ケッシグ
金屑嵐で除去れないならラスゴで除去ればいい。おそらくそんな発想から生まれたデッキだろう。ギデオンやノーンといったようなカードも採用し、対ビートダウンを意識した構成になっている。序盤のもっさり感が欠点。
WolfBall
茶単タッチケッシグのようなデッキ。豊富な特殊地形を緑タイタンで持ってくることをコンセプトにしたデッキ。緑マイア、パラジウムのマイアなどでマナ加速し、緑タイタン、ワームとぐろ、マイアの戦闘球につなげていく。
3.虫の発見
人々が1ターン目に出した虫を守ってたら勝てることに気付き始め、イリュージョンデッキ、青赤虫のようなデッキが誕生する。特にイリュージョンはデッキパワーも高く、世界選手権のトップメタになった。しかし世界選手権を制したのはイヤナガケッシグだった。ビート環境と思われていた中世界選手権でコントロールの新しい形が示され、青白コントロール、太陽拳といったようなコントロールデッキが数を増やす。また新しい形のケッシグに感銘を受けたのか黒赤緑ケッシグや黒青赤緑ケッシグといったような迷走気味のケッシグまで現れる。
イヤナガケッシグ
2-4-6の動きを追求したデッキで、別名ノーヴァラクート。1マナ火力を5枚、金屑嵐を3枚と特にイリュージョンデッキを意識した構成になっている。
ワームとぐろではなく赤タイタンを採用した点、ガラクを採用していない点、マナ加速に宝球を採用している点など、今では当たり前だが当時では革新的だった。
黒赤緑ケッシグ
虫系デッキやトークンデッキに対してオリヴィアが強いことから誕生したデッキ。一時期DEで何度か入賞するが、すぐに姿を消す。
黒青赤緑ケッシグ
マナリークや錬金術を積んだケッシグ。ここまで来るともはや何がしたいのか分からない。
4.聖トラフトの支配
世界選手権後の混沌とした環境を制したのはクロックパーミだった。イリュージョン、白青人間が再び環境に蔓延しだす。またここで虫デッキは新たな進化をし、イリュージョン成分を抜いて出没・(剣、槍)を入れた形のものが出てくる。もはや当たるデッキは大体青白というほどまで青白系のクロックパーミは勢力を伸ばし始める。こうした背景には聖トラフトの霊をバウンス・カウンターでサポートする動きの強さと、ムーアランドから出てくるトークンの強さがあった。それに対抗する形で誕生したのが黒緑ケッシグだ。こうしてイニストラード環境は幕を閉じる。
黒緑ケッシグ
聖トラフトの霊を除去れる布告系除去と、スピリットトークンや虫、瞬唱に対して強い黒呪いを採用できることが強み。特に装備系の虫人間デッキは呪いを貼れてしまえばそれだけでほぼ機能停止にすることが出来る。グリッサと漸増爆弾により何度もトークンを除去れるギミックを採用している。
5.ケッシグの今後
他の色のケッシグが生まれる理由のほとんどが「今の色の除去だと除去れないカードが環境に蔓延しているとき」だ。そのため今後どのようなカードが蔓延するかによってどんなケッシグが台頭するかは変わってくるだろう。何より《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》が追加されたことにより、多色化がしやすく、安定するようになったことも追い風だ。
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環境を振り返るのは色々思い出して楽しい^^
ちなみに記憶を頼りに書いたんで、時間軸とかメタの動きとか(特に古いやつほど)合ってる保証はないです。
コメント
この土台を基に新環境のデッキを考えたいですね
しかし、まず最低限のカードパワーが必要という新参には厳しい壁…
今の時期なら適当に新デッキ試してる人も多いだろうし、逆に新参でも参入しやすいんじゃないですかね?
まぁただ結局強いカードを詰め込んだデッキが強いんで、新しいデッキを組むにしてもカード資産ないと厳しいですよねw