[翻訳]PV’s Playhouse 奇跡、その他について - 後編
2012年4月20日 翻訳PV’s Playhouse – Miracles and More
http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-miracles-and-more/
《Vexing Devil》
ノォォォォォォォォォォ、やめてください!本気で!
懲罰者メカニズムについて話そうか…
このカードの間違った見方として、「1マナ4点,1マナ4/3どっちも強い。だから仮に弱いほうを選択されたとしても、悪くないカードだ。」。
これは技術的には正しいけど、主眼点ではない。カードの個々のパーツはカード自身を形成しない。
例えば、《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》、下のようなカードがあったとしてどのカードが使われるだろう?
1UUU Counter target spell and draw a card
1UUU Counter target spell and tap all their creatures
1UUU Counter target spell and bounce target permanent
1UUU Bounce target permanent and draw a card
1UUU Bounce target permanent and tap all their creatures
1UUU Tap all their creatures and draw a card
公平な仮定に基づいて考えると、これらのうちのどれも構築環境において大きな波を作ることはないだろう。《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》が当時もっとも強いカードのうちの1つであったにも関わらずね。
なぜこの効果のどれもマナコスト分の効果がないにも関わらず青命令が使われたのだろうか?それは「選択」のためにコストをより多く払っているからだ、「選択」が鍵だ。
このDevilや他の懲罰者カード(《脅しつけ/Threaten(10E)》など)はその「選択」を相手に与えている。そこに本当のコストがある。
これはDevilが使えない、であるとか悪いカードだといってるわけではない。ただみんなが思ってるよりずっと悪いカードなんだ。
このカードが良いかどうか知るために、反対の視点で見てみよう。「相手が4/3を望まない限り、1マナ本体4点火力」これが一番多く起こることだろう。
《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》以上の効果を得ているが、終盤に引いて相手のライフが少ないにもかかわらずクリーチャーとして処理されてしまう危険性がある。そうなるととっても悪いカードだ。
個人の印象としては、《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》が欲しいようなデッキはこのカードも欲しいだろう。けどこれは単純に正しいとはいえなくて、クリーチャーを使って殴るデッキもバーンデッキと同じようにこのカードが欲しいだろう。このカードが相手の除去と交換になるだけのカードにならなくなるからね。
ともかくこのカードの価値に関わらず、ブロック構築を除くの全ての構築環境で僕はこのカードを使うことはないだろうね。
《Restoration Angel》
ああ、このカードがどれだけ良いカードかを説明するために、去年Luisが真面目に《尖塔の監視者/Spire Monitor(NPH)》をフィニッシャーに検討してた話をしようか。
このカードは沢山の役割を演じてくれる。それは多くのデッキに適合するカードって意味ではない。
一般に、これが良いカードになるためには1つ以上の役割が必要なデッキを見つける必要がある。
こいつのサイズは確かに「良い」。だけどそれを理由でプレイするには十分ではない。
2つのメインの使い方は、自分の重要なクリーチャーをセットし直すか、インスタントタイミングとしての使い方だろう(例えばタップアウトしたくないとかね)。
最初に浮かんだデッキはナヤデッキだ(殻の有無にかかわらず)。このデッキは《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》、《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》、《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》、そしてときどき《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》やタイタンがいる。
他にこのカードの多様な使い方があるデッキは虫人間だ。タップアウトが本当にしたくない虫人間にとって、このカードは素晴らしい。瞬唱をブリンクという新しい動きも提供してくれる。
また《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》のように、このカードは間違った使い方が多くされることが予想されるよ。特に最初はね。
このカードをインスタントタイミングでプレイするケースは沢山あって、様々な効果を発揮してくれる。
例えば攻撃してる《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》をブリンクしてトークンの攻撃を通したり、他にもたくさん。
相手の3/3に向かって2体の2/2でアタックしてブロックされてないほうをブリンクしたり、ブロックしてブリンクしたり。
《Tibalt, the Fiend-Blooded》
Tibaltは謎だ。僕はこのカードをプレイする前に評価することができないよ。
こいつは役割を持ったカードで、コントロールデッキに対しては良くて、アグロに対しては良くない。だからおそらくサイドカードになるだろう。
僕はきっとこのカードを無視することはないと思う、こいつはとってもユニークなカードだ。けれど、波を作り出すことはないだろうね。
《Sigarda, Host of Herons》
僕はこのカードが悪いカードであることを心から望んでいるよ。
なぜなら、もしそうでないなら僕はWizards社に「お前は《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker(ISD)》から何も学んでないのか!」と言わなければいけないからだ。
僕はいつもそいつに負けていた。
このカードはおそらくブロック構築では重要なカードになるが、それ以外ではあまり見ることになるとは思わないよ。
《Slayer’s Stronghold》
このカードが青赤ランドほど良いカードではないなんてことは思わないが、とっても素晴らしいカードだとも思わない。
セールスポイントはとっても軽いことで、クリーチャーを展開して能力を起動して速攻を持たせることも可能だ。+2/+0だが、2点ではなく4、5点分くらいの意味がある。
7マナあって、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》に速攻を持たせるところを想像してほしい。このカードは9点のダメージを与えてることになる。
このカードに相手をとっても苦労するだろう。これにはこのカードは戦闘を複雑にするから、という理由だけでなく何が起こるか分からないという理由もある。
もしこのカードをプレイがされたとして、アタックできるかい?ブロッカーができるまで待つかい?もしこのカードをプレイせずにハンドに持ってたら?
このカードは場に出たらプレイングを変えるのに十分な力を持つという事実があり、そのことをとても楽しそうだと思うよ。
そう、これがここまでスポイルされたカードについてだ。もちろん他にもたくさん良いカードがある、けれどこれらは僕が一番面白いと思ったカードだ。
楽しんでくれたといいな、じゃあまた来週!
- - - - -
後半部分が読みたかったんで後ろから訳しちゃいました。
前半はのちのち(内容は奇跡と結婚について)。
個人的にはカウンター防ぐ種族ランドが一番環境を変えそうに感じる。スタンに限らず。最低無色マナが出るからどんなデッキでも無色マナが許す限り入れられて、ライフとか追加のマナとかなんのコストもなく、そこからマナを出すだけでカウンターをケアれるのはあまりにも簡単すぎる。非種族デッキがあのランドを採用するかどうかはメタゲーム次第になるだろうけど、カウンターに劇的に効く選択肢(しかもメインから入れやすいランド)ができただけで青黒コンなんかはお通夜だろう。
ともかく今回はワンチャンありそうなカードが多くて面白そうだ。
http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-miracles-and-more/
《Vexing Devil》
ノォォォォォォォォォォ、やめてください!本気で!
懲罰者メカニズムについて話そうか…
このカードの間違った見方として、「1マナ4点,1マナ4/3どっちも強い。だから仮に弱いほうを選択されたとしても、悪くないカードだ。」。
これは技術的には正しいけど、主眼点ではない。カードの個々のパーツはカード自身を形成しない。
例えば、《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》、下のようなカードがあったとしてどのカードが使われるだろう?
1UUU Counter target spell and draw a card
1UUU Counter target spell and tap all their creatures
1UUU Counter target spell and bounce target permanent
1UUU Bounce target permanent and draw a card
1UUU Bounce target permanent and tap all their creatures
1UUU Tap all their creatures and draw a card
公平な仮定に基づいて考えると、これらのうちのどれも構築環境において大きな波を作ることはないだろう。《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》が当時もっとも強いカードのうちの1つであったにも関わらずね。
なぜこの効果のどれもマナコスト分の効果がないにも関わらず青命令が使われたのだろうか?それは「選択」のためにコストをより多く払っているからだ、「選択」が鍵だ。
このDevilや他の懲罰者カード(《脅しつけ/Threaten(10E)》など)はその「選択」を相手に与えている。そこに本当のコストがある。
これはDevilが使えない、であるとか悪いカードだといってるわけではない。ただみんなが思ってるよりずっと悪いカードなんだ。
このカードが良いかどうか知るために、反対の視点で見てみよう。「相手が4/3を望まない限り、1マナ本体4点火力」これが一番多く起こることだろう。
《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》以上の効果を得ているが、終盤に引いて相手のライフが少ないにもかかわらずクリーチャーとして処理されてしまう危険性がある。そうなるととっても悪いカードだ。
個人の印象としては、《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》が欲しいようなデッキはこのカードも欲しいだろう。けどこれは単純に正しいとはいえなくて、クリーチャーを使って殴るデッキもバーンデッキと同じようにこのカードが欲しいだろう。このカードが相手の除去と交換になるだけのカードにならなくなるからね。
ともかくこのカードの価値に関わらず、ブロック構築を除くの全ての構築環境で僕はこのカードを使うことはないだろうね。
《Restoration Angel》
ああ、このカードがどれだけ良いカードかを説明するために、去年Luisが真面目に《尖塔の監視者/Spire Monitor(NPH)》をフィニッシャーに検討してた話をしようか。
このカードは沢山の役割を演じてくれる。それは多くのデッキに適合するカードって意味ではない。
一般に、これが良いカードになるためには1つ以上の役割が必要なデッキを見つける必要がある。
こいつのサイズは確かに「良い」。だけどそれを理由でプレイするには十分ではない。
2つのメインの使い方は、自分の重要なクリーチャーをセットし直すか、インスタントタイミングとしての使い方だろう(例えばタップアウトしたくないとかね)。
最初に浮かんだデッキはナヤデッキだ(殻の有無にかかわらず)。このデッキは《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》、《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》、《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》、そしてときどき《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》やタイタンがいる。
他にこのカードの多様な使い方があるデッキは虫人間だ。タップアウトが本当にしたくない虫人間にとって、このカードは素晴らしい。瞬唱をブリンクという新しい動きも提供してくれる。
また《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》のように、このカードは間違った使い方が多くされることが予想されるよ。特に最初はね。
このカードをインスタントタイミングでプレイするケースは沢山あって、様々な効果を発揮してくれる。
例えば攻撃してる《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》をブリンクしてトークンの攻撃を通したり、他にもたくさん。
相手の3/3に向かって2体の2/2でアタックしてブロックされてないほうをブリンクしたり、ブロックしてブリンクしたり。
《Tibalt, the Fiend-Blooded》
Tibaltは謎だ。僕はこのカードをプレイする前に評価することができないよ。
こいつは役割を持ったカードで、コントロールデッキに対しては良くて、アグロに対しては良くない。だからおそらくサイドカードになるだろう。
僕はきっとこのカードを無視することはないと思う、こいつはとってもユニークなカードだ。けれど、波を作り出すことはないだろうね。
《Sigarda, Host of Herons》
僕はこのカードが悪いカードであることを心から望んでいるよ。
なぜなら、もしそうでないなら僕はWizards社に「お前は《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker(ISD)》から何も学んでないのか!」と言わなければいけないからだ。
僕はいつもそいつに負けていた。
このカードはおそらくブロック構築では重要なカードになるが、それ以外ではあまり見ることになるとは思わないよ。
《Slayer’s Stronghold》
このカードが青赤ランドほど良いカードではないなんてことは思わないが、とっても素晴らしいカードだとも思わない。
セールスポイントはとっても軽いことで、クリーチャーを展開して能力を起動して速攻を持たせることも可能だ。+2/+0だが、2点ではなく4、5点分くらいの意味がある。
7マナあって、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》に速攻を持たせるところを想像してほしい。このカードは9点のダメージを与えてることになる。
このカードに相手をとっても苦労するだろう。これにはこのカードは戦闘を複雑にするから、という理由だけでなく何が起こるか分からないという理由もある。
もしこのカードをプレイがされたとして、アタックできるかい?ブロッカーができるまで待つかい?もしこのカードをプレイせずにハンドに持ってたら?
このカードは場に出たらプレイングを変えるのに十分な力を持つという事実があり、そのことをとても楽しそうだと思うよ。
そう、これがここまでスポイルされたカードについてだ。もちろん他にもたくさん良いカードがある、けれどこれらは僕が一番面白いと思ったカードだ。
楽しんでくれたといいな、じゃあまた来週!
- - - - -
後半部分が読みたかったんで後ろから訳しちゃいました。
前半はのちのち(内容は奇跡と結婚について)。
個人的にはカウンター防ぐ種族ランドが一番環境を変えそうに感じる。スタンに限らず。最低無色マナが出るからどんなデッキでも無色マナが許す限り入れられて、ライフとか追加のマナとかなんのコストもなく、そこからマナを出すだけでカウンターをケアれるのはあまりにも簡単すぎる。非種族デッキがあのランドを採用するかどうかはメタゲーム次第になるだろうけど、カウンターに劇的に効く選択肢(しかもメインから入れやすいランド)ができただけで青黒コンなんかはお通夜だろう。
ともかく今回はワンチャンありそうなカードが多くて面白そうだ。
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