[考察]思案に関する考察
2012年5月23日 考察 コメント (4)そろそろ落ちちゃうけど思案に関して考察します。久しぶりの考察記事。
関連記事 - ギタクシア派の調査に関する考察
http://naotar.diarynote.jp/201111022252235437/
再録されてすぐのころは定業があったこともありますが、入るデッキは限られる(コンボデッキぐらい?)という評価でした。しかし現在は虫デッキやハートレス、一時期青白コントロールに入ったこともありましたし、広く使われているカードです。これは単なる「定業が落ちたから」といった理由ではなく、環境にあっていて、またこのカードに合うデッキが多いことが理由だと思います。その理由について説明します。
・定業との比較
定業は潜在的アドバンテージを稼げるカードです。例えば土地が欲しいときにトップの土地以外をボトムに2枚送ることができれば,アドバンテージはとっていないものの実質3ドローに近い働きをしてくれたことになります。デッキの中のカードは軽いカード、重いカード、クリーチャー、フィニッシャー、除去といったように様々なカードがあり、その場その場で必要なカードは変わってくると思います。定業はその場その場で欲しいカードをハンドに持ってくることができ、またいらないカードをボトムに送れるため、とても強いカードでした。(反対にバーンデッキのようにどこを引いても同じようなカードが入っているデッキにとっては、例えば定業が赤くても採用されなかったとは思います。)
一方思案については、長い目で見れば「3枚全部引く」か「3枚全部引かない」の2択でしかありません。例えばコントロールデッキで思案1島1のハンドをキープして、とりあえず土地を伸ばしたい状況だとします。このときトップが「スペル、スペル、土地」だったときどうしますか?確かに土地を拾うことができますが、結局その後2ターン無駄ヅモをしてしまうことになります。シャッフルしても土地を何枚引くかは分かりません。つまり思案は「全部いらない」か「全部いる」の2択でしかありません。そして順番を並べ替えるだけでどのカードも引くという事実は変わらないため潜在的アドバンテージもとっていません(3枚ともいらないカードで、シャッフルする場合を除いて)。
ではどういう状況で思案が強いのでしょうか。
1.シャッフル手段のあるデッキ
まずシャッフル手段があると「3枚中欲しいカードを欲しいだけ引くことの出来るスペル」になります。またスタンダードにおける《思考掃き/Thought Scour(DKA)》でも同じような動きが出来ますね。このような動きが出来れば定業以上の動きにすることができます。
2.特定のカードが欲しいデッキの場合
例えばコンボデッキの場合、コンボパーツが「3枚にある」「3枚にない」の2択になりやすいです。具体的には3枚中にコンボパーツがあれば貰って、3枚になければ全ていらないといった状況になりやすく、「シャッフルしてからドロー」という動きを有効につかうことができます。
3.デッキのトップをいじりたいデッキ
スタンダードでは虫や奇跡が入ったデッキで思案を採用していますね。まぁ思案の場合いずれトップになるのは変わらないし、3枚中に置きたいカードがないといけないんで、本当の意味でこういうデッキに合うのはブレインストームのようにハンドのカードをトップに置けるカードとか、教示者だと思います。まぁそんなカードがない環境ならしょうがないですけど。
4.打ったそのターン、その次のターンさえ良ければ良い場合
今のスタンダードで広く使われてる理由はこれだと思います。つまり環境が早すぎる&その場その場で対処しなければならないカードが多すぎることが原因です。
例えば虫人間を置いて、トップから3番目にスペルがあったときに、思案を打つ打たないでは4点も削れるライフが違います。反対にこれを相手サイドから見ると、トップから3番目にはらわた打ちがあったとき、思案を打つ打たないでは虫人間を処理できるかどうかが変わります。これは勝敗を左右するレベルの違いですね。また後手1ターン目思案でマナリークを手札に持ってこれるかどうかでトラフトを消せるか消せないかが変わります。全体除去を消せるかどうかが決まります。例をあげだしたらきりがないくらいこんなことばかりです。
実際イニスト直後?あたりの青白コンは本来思案を積むようなデッキではないと思いますが、詰まれたのは恐らく「2ターン目に絶対カウンターを構えるため」だったと思います。3ターン目、4ターン目じゃ遅いから思案じゃなくちゃダメなんです。昔の環境の場合、別にカウンターを逃しても序盤のクロックなんて無視できたし、除去ることもできたため思案は必要なかったと思います。ですが現在の環境はほとんどがマスカン、マス除去で除去耐性持ちも多くカウンターできなかったら負けまであります。というわけで合うデッキが多いのもありますが、環境的に思案はあっているため広く使われているカードなんだと思います。
・合うデッキ
虫系は当然として、2ターン目に特定の動きをしたいデッキも特に合ったデッキだと思います。例えば青緑ケッシグは2ターン目にランパン系を打てるか打てないかで大きく違うため、思案でひっぱってくる動きは強いですね。シャッフル手段が多いのも魅力です。またハートレスも2ターン目ハートレスの動きをしたいため思案を採用して、ハートレスを探してくるパターンが多いです。
上に書いたように環境的に合ってるため極端な話どんなデッキに入れてももしかしたら上手く働くかもしれません。スタンダードがぶん回り環境すぎるから。(ただドロースペルもいろんな種類が揃ってるためたいていの場合思案よりデッキに合ったドロースペルがあったりします。)
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http://naotar.diarynote.jp/201111022252235437/
再録されてすぐのころは定業があったこともありますが、入るデッキは限られる(コンボデッキぐらい?)という評価でした。しかし現在は虫デッキやハートレス、一時期青白コントロールに入ったこともありましたし、広く使われているカードです。これは単なる「定業が落ちたから」といった理由ではなく、環境にあっていて、またこのカードに合うデッキが多いことが理由だと思います。その理由について説明します。
・定業との比較
定業は潜在的アドバンテージを稼げるカードです。例えば土地が欲しいときにトップの土地以外をボトムに2枚送ることができれば,アドバンテージはとっていないものの実質3ドローに近い働きをしてくれたことになります。デッキの中のカードは軽いカード、重いカード、クリーチャー、フィニッシャー、除去といったように様々なカードがあり、その場その場で必要なカードは変わってくると思います。定業はその場その場で欲しいカードをハンドに持ってくることができ、またいらないカードをボトムに送れるため、とても強いカードでした。(反対にバーンデッキのようにどこを引いても同じようなカードが入っているデッキにとっては、例えば定業が赤くても採用されなかったとは思います。)
一方思案については、長い目で見れば「3枚全部引く」か「3枚全部引かない」の2択でしかありません。例えばコントロールデッキで思案1島1のハンドをキープして、とりあえず土地を伸ばしたい状況だとします。このときトップが「スペル、スペル、土地」だったときどうしますか?確かに土地を拾うことができますが、結局その後2ターン無駄ヅモをしてしまうことになります。シャッフルしても土地を何枚引くかは分かりません。つまり思案は「全部いらない」か「全部いる」の2択でしかありません。そして順番を並べ替えるだけでどのカードも引くという事実は変わらないため潜在的アドバンテージもとっていません(3枚ともいらないカードで、シャッフルする場合を除いて)。
ではどういう状況で思案が強いのでしょうか。
1.シャッフル手段のあるデッキ
まずシャッフル手段があると「3枚中欲しいカードを欲しいだけ引くことの出来るスペル」になります。またスタンダードにおける《思考掃き/Thought Scour(DKA)》でも同じような動きが出来ますね。このような動きが出来れば定業以上の動きにすることができます。
2.特定のカードが欲しいデッキの場合
例えばコンボデッキの場合、コンボパーツが「3枚にある」「3枚にない」の2択になりやすいです。具体的には3枚中にコンボパーツがあれば貰って、3枚になければ全ていらないといった状況になりやすく、「シャッフルしてからドロー」という動きを有効につかうことができます。
3.デッキのトップをいじりたいデッキ
スタンダードでは虫や奇跡が入ったデッキで思案を採用していますね。まぁ思案の場合いずれトップになるのは変わらないし、3枚中に置きたいカードがないといけないんで、本当の意味でこういうデッキに合うのはブレインストームのようにハンドのカードをトップに置けるカードとか、教示者だと思います。まぁそんなカードがない環境ならしょうがないですけど。
4.打ったそのターン、その次のターンさえ良ければ良い場合
今のスタンダードで広く使われてる理由はこれだと思います。つまり環境が早すぎる&その場その場で対処しなければならないカードが多すぎることが原因です。
例えば虫人間を置いて、トップから3番目にスペルがあったときに、思案を打つ打たないでは4点も削れるライフが違います。反対にこれを相手サイドから見ると、トップから3番目にはらわた打ちがあったとき、思案を打つ打たないでは虫人間を処理できるかどうかが変わります。これは勝敗を左右するレベルの違いですね。また後手1ターン目思案でマナリークを手札に持ってこれるかどうかでトラフトを消せるか消せないかが変わります。全体除去を消せるかどうかが決まります。例をあげだしたらきりがないくらいこんなことばかりです。
実際イニスト直後?あたりの青白コンは本来思案を積むようなデッキではないと思いますが、詰まれたのは恐らく「2ターン目に絶対カウンターを構えるため」だったと思います。3ターン目、4ターン目じゃ遅いから思案じゃなくちゃダメなんです。昔の環境の場合、別にカウンターを逃しても序盤のクロックなんて無視できたし、除去ることもできたため思案は必要なかったと思います。ですが現在の環境はほとんどがマスカン、マス除去で除去耐性持ちも多くカウンターできなかったら負けまであります。というわけで合うデッキが多いのもありますが、環境的に思案はあっているため広く使われているカードなんだと思います。
・合うデッキ
虫系は当然として、2ターン目に特定の動きをしたいデッキも特に合ったデッキだと思います。例えば青緑ケッシグは2ターン目にランパン系を打てるか打てないかで大きく違うため、思案でひっぱってくる動きは強いですね。シャッフル手段が多いのも魅力です。またハートレスも2ターン目ハートレスの動きをしたいため思案を採用して、ハートレスを探してくるパターンが多いです。
上に書いたように環境的に合ってるため極端な話どんなデッキに入れてももしかしたら上手く働くかもしれません。スタンダードがぶん回り環境すぎるから。(ただドロースペルもいろんな種類が揃ってるためたいていの場合思案よりデッキに合ったドロースペルがあったりします。)
コメント
非常に納得。
確かにドローする順番が変わるだけでゲーム展開が変わることって今の環境多いですよね。
フェッチが無ければ単なる定業の劣化版だと思っていた自分が情けないです。
単純にトラフト処理できるターンが1ターン変わるだけでライフが6点も違いますからね・・・。1ターン1ターンの価値が大きすぎます。
それに、自分の考えとの差などを比べることも出来ますからね。
長文、お疲れ様でした。
俺もこういうの見るのは好きなのでほかの人もどんどん書いてほしいです!
あと個人的には今までこういう記事で具体的な反対意見とか別の意見ってのを貰えていないので、もしそこは違うって思うところがあったらそういうコメントもほしいですね~。