Spoiler Spotlight – Mono-U DevotionBy Tom Martell // 22 Jan, 2014
http://www.channelfireball.com/articles/spoiler-spotlight-mono-u-devotion/

スポイラーの時期になったことだし、今日は先にプレビューされたカードが環境のベストデッキのうちの1つ青単信心をどう変化させるかについて話していくよ。

昨年DublinのPTテーロスで頭角を現してから、このデッキは継続的にスタンダードでトップレベルのパフォーマンスを見せてきた。
プロツアーでは様々なリストがあったが、競争に勝った優秀なブレイン達のリストは一貫性のあるものだった。

Sam Black Mono-Blue
Main Deck
20 Island
4 Mutavault
1 Nykthos, Shrine to Nyx
4 Cloudfin Raptor
4 Frostburn Weird
4 Judge’s Familiar
4 Master of Waves
4 Nightveil Specter
1 Omenspeaker
4 Thassa, God of the Sea
4 Tidebinder Mage
3 Bident of Thassa
2 Cyclonic Rift
1 Jace, Architect of Thought
Sideboard
2 Aetherling
1 Dissolve
3 Gainsay
3 Jace, Architect of Thought
2 Negate
1 Omenspeaker
3 Rapid Hybridization

Jeremy Dezani Mono-Blue
Main Deck
21 Island
3 Mutavault
4 Cloudfin Raptor
4 Frostburn Weird
4 Judge’s Familiar
4 Master of Waves
4 Nightveil Specter
2 Omenspeaker
4 Thassa, God of the Sea
4 Tidebinder Mage
1 Bident of Thassa
2 Cyclonic Rift
1 Disperse
2 Jace, Architect of Thought
Sideboard
2 Aetherling
2 Jace, Architect of Thought
1 Mutavault
3 Negate
1 Pithing Needle
2 Ratchet Bomb
1 Triton Tactics
3 Wall of Frost

青単信心のデッキリストが似通っている理由に、1つは現スタンダードに青のカードがあまりないことがあげられる。
今はスタンダードにおいて最もカードが少ない時期で、ブロックが丸々シングルセットに指し換わった時期だ。
もし単色信心デッキや親和などの新セットから来たデッキが結果を残している場合は、例によってブロックが進むにつれいかに発展していくか注意を払ったほうがいい。

現在公開されている中で、このデッキで検討すべきBorn of the Godsのカードは2つ。MindreaverとThassa’s Rebuffだ。

Mindreaverは劣化版Voidmage Prodigyだ。Voidmageはカイブッディのインビテーショナルカードだね。
カイは何でもカウンターできる一方、Minreaverは目当てのカードを取り除くまで英雄的の誘発のために投資しなければならない。
カウンタースペルを打てるようにするために行うには莫大な労力だ。
Voidmage Prodigy自身が結果を残せなかったため、Mindreaverは厳しい戦いを強いられるだろう。

このカードの追い風となるのは、スタンダードにおいて青青の2マナ域が不足している点だ。
タッサを4ターン目に生物化するために2ターン目に信心2を得ることは重要であるため、全ての青単デッキは4枚のFrostburn Weirdと4枚のTidebinder Mageを採用している。
今まで青青のカードには選択肢がなかったため、Mindreaverは新しい選択肢を与えてくれるだろう。

2/1はFrostburnよりサイズで劣り、さらにわずかにTidebinder Magerより劣っている。
パワー1の生物はあまり環境にいない(今はね、Brimazはこれについて文句を言いたいかも)ため、2/1と2/2の違いが響くのはVoyaging Satyrと対面したときぐらいだろう。
またこのカードは効果を持ってないに等しい。典型的な青単信心は英雄的を誘発させる手段を持っていないからね。だからFrostburnやTidebinderとこのカードが入れ替わることはないだろう。

だが今まで8枚以上青青のカードを入れるということはできなかったのが、Mindreaverのおかげでそれができるようになった。2マナ域にさらに1、2枚追加することで、マナカーブを洗練させることができるんだ。


Thassa’s Rebuffは僕にとってもっと面白いカードだ。青の状況依存な打消しということでUnified Willを思い出させてくれるよ。
Unified Willと同じように、このカードは場を整える必要がある。序盤の数ターンはほとんど効果を発揮することはないだろう。
そしてこのカードはWillと違いマナを要求するカウンターであるため、さらにゲームが長引くにつれ効果を失っていく。

Thassa’s Rebuffに深くとびこんでいく前に1つ言っておくことがあるけど、このカードがどれだけ効果を発揮するか分からないため適切な評価をするのは難しいだろう。

青単信心のリストはその戦術の性質上パーマネントを多く要求するため、非パーマネントスペルは3-4枚以上はメインデッキに入れづらい。
今それらのスロットはCyclonic RiftやRapid Hybridizationのようなリアクティブなカードに使用されている。
なぜなら青単はに最初の4ターンは基本的にタップアウトで場を作っていく。そのため相手はポルクラノスのような対処しづらいカードをプレイする余地がある。
青単はタッサやバイデントのためにお膳立てする必要があるため、序盤からカウンターを構えることはプレッシャーにならず、カウンターを構えることができないんだ。
もし4マナ以下にプレイされたくないカードがあるのなら、青単信心のゲームプランを崩さずにカウンターでそれを解決することはできない。

このカードを考えるにあたって自分自身に問いかけることはもしマナリークがあったとして青単信心に入れるかどうかだ。マナリークなら具体的に想像しやすいからね。
上で議論したとおり、4枚は入れたくない。おそらくほんのちょっとメインデッキに入れることで相手を縛ることができるが、このスロットはとても貴重だ。
影響力の強いカードを入れる必要があり、リークでその枠を削らないだろう。
そしてもしマナリークを入れないのなら、Thassa’s Rebuffも入れないだろう。

サイドボードに目をやると、典型的な青単信心は同系や対コントロールのためにサイドボードに5~7枚のカウンタースペルを採用している。
マナリークは他の選択肢に比べ優れているのだろうか?

Gainsayはミラーや青白系コントロールのために採用されている。
対青白系に目をやると、波のように押し寄せるLast Breath系のスペルなど、今カウンターするべき青以外のカードを多く使用している。
残念なことにLast Breathは軽いカードであるため、リークは良い策ではない。
特に終盤のDetention Sphereをカウンターできないのは大きな欠点だろう。
僕はリークに変えるよりは4枚のGainsayを採用するだろう。

Dissolve, NegateやDispelが1~2枚ときどき採用されている。僕はMana Leakがこの枠を食うことができると考えている。

さて、ではそろそろThassa’s RebuffとMana Leakを比べてみよう。イーブンに持ち込むには、信心を3つためる必要がある。
最速では3ターン目にこれを達成し構えることができるが、4ターン目までは別にほしくはないだろう。
このラインを超えたらコントロールデッキに切り替わり、カウンターを構えたい。Rebuffモードに切り替える必要がある。

青単信心は2つの主要なプランがあり、1つ目は主導権を握りゲームが終わるまで優位を守りぬくか、もう1つは妨害をどうにかしたいかだ。

Rebuffは生物で押し切ってくるようなマッチアップにおいて良いだろう。
そういった試合においては、パーマネントを供給して敵を倒すまで優位なバランスを保とうとする。
信心は溜まるし、少なくとも3以上を保つことができるだろう。
だがそういったマッチアップではカウンターは欲しくなくて、能動的にデッキの能率性を高めるカードが必要となる。
覚えておいて欲しいのは環境が変わってカウンターがそういったデッキに対して効果を発揮するケースもあるかもしれないことだ。だが今は「そのケース」ではない。

カウンターが欲しい全てのマッチアップは、たくさんの除去で妨害してくるデッキだ。
一般的に青単はアドバンテージ手段としてジェイスやタッサ、バイデント、変わり谷のようなカードに頼り、中期的な試合展開によって勝つ。Master of Wavesのようなカードはサイドアウトされる。
場にあまりカードは並ばず、RebuffはLeakの変わりとしては心もとないだろう。

対青白系デッキを考えると、試合はとても長期に渡り場に相手は場を綺麗にしようとしてくるだろう。
僕たちはRebuffがカウンターとして機能するためにどれだけ信心を稼ぐことができるのか予測できない。
6ターン目のDetention Sphereをカウンターしようとしているときに、相手が2マナ余計に払うことができる。
そしてNegateより不確かなRebuffに頼りたくなるほどクリーチャーを展開してこない。

対黒単信心を考えると脅威となるクリーチャーを多く展開してくるため、それらに柔軟に対応できるRebuffはより魅力的になる。
だが僕はこのゲームプランは範囲が狭すぎると思う。パーマネントを展開する必要があり、マナを構える必要がある。
そして相手は軽くないカードをプレイしなければならない。
こんな状況はほとんど起こらなくて、もし9ターン目にこのカードを引いたときに相手はすでに7マナくらいある。

最後に、僕はMindreaverやThassa’s Rebuffがスタンダードに割り込んでくるとは思わない。
だがフォーマットが進んでいったときに覚えておく必要があるカードだ。
もしTidebinder MageやFrostburn Weirdがローテーション落ちした後にMindreaverが使用されても驚くことはない。タッサを上手く使うためには2マナ青青の群れが必要だからね。

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絶対タッサ強くしすぎてまともな青青のカード作れなくなってんだろ・・・。
ブロック構築を考えるとちょっと強い青信心のカードくるだけで大分バランス崩れるからなあ。

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